東京、2024年上半期にオープンした注目の商業施設4選
2024年上半期も魅力的な商業施設が誕生した。原宿・神宮前交差点の新たな顔や、「豊洲市場」内のランドマーク、五反田の注目フードホール、個性あふれる「個商い」が集まる高尾のリノベーション施設などを紹介する。
次々とでき上がる商業施設に食傷気味の人もいるかもしれないが、それぞれ異なるコンセプトを持ったヴェニューに足を運んでほしい。そして、下半期もダイナミックに変化する東京の街を楽しもう。
豊洲 千客万来
豊洲市場内に「うまさの聖地」をコンセプトとした「豊洲 千客万来」が、2月1日にオープン。「食を起点に日本の文化を発信する新しい東京の顔」となることを目指す。
ゆりかもめ市場前駅とペデストリアンデッキで直結しており、アクセスは抜群。同施設は食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」と温浴棟「東京豊洲 万葉俱楽部」で構成され、地下1階・地上3階建ての食楽棟は、御影石や淡路島のいぶし瓦などの伝統的な素材を使用した街並みが印象的だ。
施設内の出店テナントは、豊洲市場ならではのローカルフードなどを販売。地下1階・地上9階建ての温浴棟では、源泉から運び込んだ絶景展望の温泉や東京湾のパノラマ夜景を望める足湯など、非日常の癒やしが体験できる。
東急プラザ原宿 ハラカド
原宿・神宮前交差点に4月17日にオープンした商業施設「東急プラザ原宿 ハラカド」。外装・屋上デザインの設計は建築家の平田晃久が手がけている。
高円寺の老舗銭湯の姉妹店「小杉湯原宿」や雑誌の図書館「カバー(COVER)」、会員制のクリエーティブラウンジ「ベイビー コーヒー ブリュークラブ(BABY The Coffee Brew Club)」をはじめ、地上9階・地下3階建ての施設内に75店舗が入居。開放感あふれる屋上テラスや、アートと植物が楽しめるパブリックスペースなども見逃せない。
また、5・6階は「原宿のまちの食堂」をテーマに、隈研吾デザインの立ち飲み「トーキングゴリラ」や、「シオ(sio)」の新店「ファミレス(FAMiRES)」、日本初上陸の韓国フライドチキン専門店「カンブチキン」など、魅力的な飲食店が揃っている。交差点を挟んだ向かい側の「東急プラザ表参道 オモカド」と併せて訪れたい。
五反田食堂
「多様な人が気兼ねなく過ごせる五反田のマチの食堂」をコンセプトとしたフードホール「五反田食堂」が4月26日、複合施設「五反田JPビルディング」内にオープン。テナント数は11店舗で、東京初出店から五反田の名店まで、バラエティー豊かなテナントが入居する。
予約が取れるのは3年先という人気店「食堂とだか」の新店舗「ここにもとだか」や、「五反田TOCビル」で長年愛されてきた「東京五反田 食事処・志野」、目黒区碑文谷と武蔵小山に店舗を構えるカフェ「アマメリアエスプレッソ(AMAMERIA ESPRESSO)」の新店「スペシャルティコーヒー アマメリア(Specialty Coffee AMAMERIA)五反田食堂店」など、五反田で何を食べるか悩んだら、その答えが見つかるような店舗が揃う。
座席数は約230席でカウンターやソファも用意され、さまざまなシーンで利用できるだろう。
また、同ビルの14階には、「OMO(オモ)5東京五反田 by 星野リゾート」が入居している。宿泊者以外でも、オールデイカフェ「OMOカフェ&バル」で注文すれば入室できる「空中庭園」も一見の価値があるだろう。
ケーオーゴーニー タカオ
「個商いが地域と出会うビル」がコンセプトのリノベーション施設「ケーオーゴーニー タカオ(KO52 TAKAO)」が、4月11日にオープン。全部で14店舗が出店する。
2階は、同施設のレセプションを兼ねた、「高尾ビール」のマイクロブリュワリー兼タップルームとコーヒースタンドから成るフロア。3階と5階は、高尾エリアで開業したい人や事務所などとして利用でき、さまざまな業種が集まる。
4階は、「ストライドラボ 高尾店(STRIDE LAB TAKAO)」「リビングデッドエイド バイ アンサーフォー(LIVING DEAD AID by ANSWER4)」などのアウトドアや登山、トレイルブランドが入居。高尾山の近くの緑豊かかつ生活にも便利な地域にできた、新たな施設に注目したい。