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さがみ女性史研究会さねさし 活動の集大成を一冊に 「聞き書き」の矜持込めて

タウンニュース

さねさしのメンバー

さがみ女性史研究会「さねさし」(中村碩子代表)はこのほど、結成25周年を迎え、記念誌「あつぎの女たち」(A5判160頁)を発刊した。公文書などに残りにくいという女性の歴史や暮らしを記した、同会の集大成となる一冊で、4月30日には厚木市役所を訪れ山口貴裕市長に完成本を贈呈した。寄贈された書籍は市内公民館や図書館などに置かれる。

さねさしは、市内在住の女性を中心とした自主グループとして1999年4月に発足。「公文書には残りにくい」女性の歴史を掘り起こし、「聞き書き」を主として、後世に伝える活動を続けている。現在のメンバーは中村代表(82)、神谷智子さん(77)、深沢かをるさん(87)、亀井喜美子さん(83)の4人。女性史研究家の江刺昭子さんの指導を受けながら活動している。

今回の書籍は、会として5冊目となり、これまでの活動の集大成となる一冊。中村代表は「これまでの25年の軌跡をまとめたもの。活字に残すことで10年20年先の方々が、この時の女性がどう考えて行動してきたのかを知ることができる。女性史の資料になればうれしい」と話す。

記念誌では、同会のこれまでの活動が写真と共に紹介されているほか、明治から戦前までの通史、戦争をテーマにした本人や家族からの聞き書きなどを記載。また同会をはじめ、県内や国内外の女性史研究の歩みが年表で記録されている。

同会では「聞き書き」を活動の中心としており、「忠実にその人の話を聞くことが鉄則。下手でも脚色などは一切しない、そこに真実味があります」と深沢さんは話す。また「聞き書きで会った方からエネルギーをもらった。少しでも歴史を残せてよかった」と神谷さん、亀井さんも笑顔で話した。

公民館などに

また4月30日には中村代表が厚木市役所を訪れ、山口市長へ26冊の完成を寄贈した。寄贈を受け山口市長は「厚木市が市制70周年を迎えられたのも、女性をはじめ、歴史を紡いできた皆さんの力があってこそ。今後も街の発展に力添えいただきたい」とコメント。

寄贈された書籍は市内公民館・郷土資料館・中央図書館などに閲覧用として置かれている。

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