葉山町 誰でも楽しめる遊具設置 南郷上ノ山公園に
葉山町は年齢や性別、障害の有無などに関わらず、誰でも楽しめる「インクルーシブ遊具」を設置した広場を南郷上ノ山公園(葉山町長柄)にオープンした。
整備されたのは、足が不自由な子どもでも乗れる座面の広いブランコのような「ウードルスイング」、跳んだ圧力が周りに影響しづらい構造で、跳んだり跳ねたりする子供の近くで、寝そべったり転がったりもできるトランポリンのような「ベッドジャンパー」、隠れ家のようなドーム型の「コージードーム」の3つの遊具。遊具の周りは転んでもけがをしにくいように弾力性のあるゴムチップを敷き、安全性を重視。敷地の一部にはペーパーターフという、マニラ麻から作った紙を使用した成分解性人工芝を敷き、環境面にも配慮した。
1月8日には町会議員、施工業者を招いたオープニングセレモニーも実施。山梨崇仁町長は「インクルーシブをテーマにまずは低年齢の子どもが遊べる空間を作った。今後、もう少し年齢の高い子ども向けにも整備する。南郷公園が大きく姿を変えていく第一歩だ」とあいさつした。
式典の後には招待された地元のにこにこ保育園(長柄)の園児17人が遊び始め。志鎌糸さん(6)は「みんなでトランポリンでぐるぐる回れて楽しかった」と笑顔で話した。同保育園の松尾真弓園長は「子どもたちの体力作りに最高の遊具。安全に遊べてありがたい」と語った。
同広場は町制施行100周年事業の一環で昨年6月から12月まで約7カ月かけて整備された。面積は約1000平方メートル(内2025年度遊具設置エリア約300平方メートル)、総事業費は約5400万円。