【Pick Up】東北最古の地ウイスキーメーカー、安積蒸溜所
安積疏水が流れる笹川に位置する安積蒸溜所。東北最古の蒸溜所として日本のウイスキー業界を黎明期から支え続ける笹の川酒造 安積蒸溜所の魅力についてご紹介します!
笹の川酒造/安積蒸溜所とは
笹の川酒造は1765年に創業、初代・朝之丞宗友氏より10代に渡って、酒造として300年の歴史を誇る酒造です。
ウイスキー製造の歴史は1946年、ウイスキー免許を取得した山桜酒造に遡ります。戦後、1980年代には「北のチェリー」と称され、笹の川酒造が送り出したチェリーウイスキーは北の雄として人気を博しました。
その後ウイスキー需要は一時低迷し熟成樽は蔵の奥で眠ることとなりますが、2014年に“YAMAZAKURA”としてリリース、2016年には創業の地から移築された伝統的な土蔵建築を「安積蒸溜所」として始動しました。
安積疏水の恵み、「風」の蒸溜所
安積蒸溜所の位置する安積平野は元々水の便に恵まれない不毛の土地でしたが、1879年に猪苗代湖から水路を引く計画が認められ正式に着工すると、わずか5年で疏水は通水しました。2016年4月に世界遺産にも登録したこの安積疏水の恵みは安積蒸溜所でのウイスキーづくりに欠かせない要素の一つです。
また「風」の蒸溜所と称する安積蒸留所。磐梯おろしという季節「風」や澱みや濁りを吹き払うみちのくの北「風」、やわらかな薫りをのせて吹く春「風」、そして「風」景や働く従業員の方々の「風」通しなど、様々な「風」を大切にしています。