「夫を亡くして立ち直ったはここのおかげ」平均年齢79歳の学び続ける意欲と仲間
北海道江別市の公民館で胸を張って入場してきたのは平均年齢79歳、46人の卒業生たち。
通っていたのは北海道江別市の聚楽(じゅらく)学園です。
学園は市内の高齢者が自主運営しています。
江別市教育委員会が設置した生涯学習のための「高齢者大学」の卒業生が進む、いわば「大学院」。
67歳以上の人が入学できます。
学園では「社交ダンス」や「コーラス」、「書道」といった7つの専攻講座や教養講座を8年間学びます。
「パークゴルフ」や「パソコン」などの同好会、水族館などを巡った「野外研修」、学習の成果を披露する年に1度の学園祭と、学生生活を満喫してきました。
卒業生代表の山内京子さんは「ここでの学びは浅い知識の習得にとどまらず、人生をさらに充実させる大きな力となりました」と話していました。
知識だけでなく、人の輪も広がったといいます。
「こういうことがなければ知り合わないような、そういう友達がたくさん」
「やっぱりボケないためには、ふれあいが大事」
最高齢89歳の卒業生、上田澄子さんも感慨深げです。
「すごく幸せだと思う。本当のことを言いますと、主人を亡くして立ち直れたのはこの学園のおかげだと思っている。同級生はどんどん年賀状の返事がこなくなる。だから、ここでできた友達が大事」
『いい日旅立ち』を一緒に歌う卒業生たち。
人生100年時代。
学び続けたいと思う意欲と、支え合う仲間が“学生”たちの元気の源です。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は取材時(2025年3月27日)の情報に基づきます。