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「サザエは食べるより飼う方が楽しい?」 実は意外と表情豊かで観察しがいあり

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サザエの飼育方法を提案(提供:PhotoAC)

お寿司屋や居酒屋の生簀で見かけるサザエ。普段は動く姿や餌を食べる様子を目にする機会が少ないが、実は観察すると非常に興味深い生き物だ。つぼ焼きで親しまれるサザエだが、飼育を通じてその生態を詳しく知る楽しみを提案したい。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

サザエはどこに住んでいる?

まず、サザエは生簀にやってくる以前、つまり海の中においてはどのような環境に住んでいたのだろうか?

サザエ(提供:PhotoAC)

サザエは自然界では波が寄せる磯辺の岩礁から水深30メートルの深場までに生息する。小さな個体は浅瀬に、大きな個体は深場にと、成長とともに生息する場所の水深は深くなっていく。

サザエは岩に生えた海藻を食べて生活している。コンブやワカメ、アラメ、アオサといった海藻を食べるため、そういった海藻が生えている岩礁地にはサザエが多い。

サザエと暮らすには

本題に戻ろう。サザエを家に迎え入れるためには、どんな準備が必要だろうか?

まずは水槽が必要である。水槽の大きさは45センチほどあれば十分だが、60センチもあれば水質も安定するので安心だ。また、水槽を置く台があればより観察しやすくなる。

その場合は水槽の重量に耐えられる、専用の水槽台を買った方がいいだろう。

60センチ水槽(提供:PhotoAC)

海水は、真水に溶かせば海水になる「人工海水の素」が売っている。その時に必要になってくるのが比重計というもので、これは大抵の熱帯魚店に売っている。

海水の汚れを浄化するろ過機も必要になってくる。ろ過機には、上部フィルター、底面フィルター、外部フィルター、外掛け式フィルターの4種類あるが、初心者向けなのは外掛け式のフィルターだろう。サザエを飼うのであればこれで充分である。

占めて2万円ほどである。サザエ以外の生き物も飼うことができるので、なかなかいい買い物ではないだろうか。

サザエを迎え入れる

装備がそろったところで、さっそくサザエを迎え入れよう。

ここで注意しなければいけないのが漁業権の問題である。日本の磯にいるサザエは勝手に捕まえると漁業権に抵触し、密漁になってしまう。

わざわざ海へ行かなくても、魚屋に行けばサザエは売っている。おとなしく活きのいいサザエを買って来よう。

水槽のなかのサザエ(撮影:宇佐見ふみしげ)

売り場の温度は低く設定されていることが多いので、サザエを室温に慣らしてから、そっと用意しておいた水槽に入れてみよう。2時間もすればだんだん動き出すはずだ。

いつまで経っても動かないようであれば、すぐ取り出してつぼ焼きにして食べてしまった方がいいだろう。

サザエと一緒に暮らす面白さ

サザエのえさは、スーパーで売っている乾燥ワカメを水に戻したものでいい。これをピンセットでつまんでサザエに近づけると、すぐ反応してくれる。

わかめを食べるサザエ(撮影:宇佐見ふみしげ)

サザエは案外表情が豊かで、調子がいいと生き生きして見える。こういうときはだいたい触覚がピンと伸びている。

サザエというと食材のひとつとしてしか認識されていないが、一緒に暮らすとまた違った表情が見えてくる。あなたもおうちにもサザエ、いかがですか。

<宇佐見ふみしげ/サカナトライター>

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