全国公募「創造展」で新人賞 名張の谷本さん 石でエネルギー表現
全国公募展「第77回創造展」で、三重県名張市桔梗が丘5の石材会社社長、谷本雅一さん(48)の彫刻作品「energy」が新人賞に選ばれた。
谷本さんは「谷本石材」5代目。2014年に「現代の名工」に選ばれ、19年には黄綬褒章を受章した。
10年ほど前から現代アートにも注力。今回、知人の誘いで初めて全国展に出品した。
作品は高さ約40センチ、幅約50センチ、奥行き約30センチ、重さ約60キロ。表面が特徴的で別名「泥かぶり」と呼ばれる伊達冠石を使用している。
中はくり抜いているが、卵のような形の部分はつながったまま残してあり、つるつるに磨き上げている。制作に約2週間を費やしたといい、下からエネルギーが湧き上がる様子をイメージしたという。谷本さんは「卵のような形の後ろ側を、手で磨き続けて滑らかにするのが大変だった」と振り返る。
新人賞について「評価して頂けてありがたい。次の全国展に向けてもっと頑張っていきたい」と話した。
【職場体験学習】この記事は、6月5から7日に株式会社ユーで職場体験学習に取り組んだ名張市立赤目中2年の神代航志さんと橘海吏さんが取材しました。