夏アニメ『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』先行上映会に白石晴香さん・田村睦心さん・会沢紗弥さん・田口清隆監督が登壇「回廊のシーンはミニチュアとアニメ映像の合成」
岩原裕二氏による同名漫画を原作とするTVアニメ『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』が、 TOKYO MXほかにて2025年7月2日(水)より放送スタート。放送に先駆けて、6月15日には第1幕(第1話)の先行上映会がグランドシネマサンシャイン池袋にて開催されました。登壇者はアリシア役の白石晴香さん、クレン役の田村睦心さん、ルナ役の会沢紗弥さん、田口清隆監督。
本稿では、田口監督ならではの演出の話題などで盛り上がったイベントの模様をレポートします。
【写真】夏アニメ『クレバテス』先行上映会に白石晴香・田村睦心・会沢紗弥・田口清隆が登壇、作品の制作秘話を語る
王城を守る兵士たちの声は……
約50分の第1幕の上映が終わると、出演者が登壇。自己紹介などが終わったあとは、登壇者たちが第1幕を中心に作品についてトークを繰り広げました。
まず、第1幕の映像を見ての感想を聞かれた田村さんは「戦闘シーンの臨場感がすごい!」と一言。また、「王城を守る兵士たちの声がいい意味で生々しくて気になった」と監督に尋ねると、「撃て―!」などのセリフを言う兵士役は、陸上自衛隊出身の役者の方々にお願いしているという返答が。監督ならではのこだわりに、会場からは驚きの声が挙がっていました。
なお、イベントでは他にも、監督ならではの演出について触れられる場面も。そのひとつが、城の回廊のシーン。実はミニチュアで撮影した映像とアニメ映像を合成して作られた迫力ある映像になっていることを監督が明かしました。ふだん特撮作品でメガホンをとる監督ならではのやり方に、一同騒然。田口監督の演出がアニメにどのような化学反応をもたらすのか、より期待が高まりました。
会沢さんは恐らくまだ赤ちゃん!?
イベントではその後、それぞれがキャラクターを演じるにあたって意識したことについて触れていくことに。魔獣王・クレバテスの討伐に向かった勇者の一人・アリシアを演じる白石さんは、志の高さや勇者としてまっすぐな面が重要になると思い、念頭に置いて演じたそう。一方で、コメディチックになるシーンとのギャップも大切にしたという。第1幕では特に、クレバテスから「乳を出せ」と言われたときの反応・やり取りは気合を入れて、いい塩梅になるように調整したことを振り返りました。
クレバテスの人型であるクレンを演じる田村さんは、「クレンはクールで冷たい、感情が凪気味という印象だった」と言葉にします。ただ演じていくなかで、真面目過ぎてお茶目なところがあったり、優しさのような感情を見せたりする場面があったりして、かわいく見えてきたとのこと。なお、クレバテスを演じる中村悠一さんとは、特別打ち合わせはしていなかったものの、収録時にお互いの芝居を聞いてすり寄っていったとそう。監督からは「二人の芝居が絶妙に合っていた」と絶賛されていました。
クレンが育てることになった赤子・ルナを演じる会沢さんは、身近にいる赤ちゃんを観察して、赤ちゃんの感情表現の仕方などを学んだことを明かします。監督からは「絶妙でした」と賛辞が送られました。
なお、ここで白石さんから、ドレル役として本作に出演していてラジオでも共演している安元洋貴さんからコメントを預かっているという報告が。そのコメントには作品の魅力に加えて、「会沢さんの赤ちゃんは恐ろしくリアル。恐らくまだ赤ちゃんなんだと思う」と表現力を称える言葉が添えられていました。
第1幕の迫力・クオリティは見てくださった方々には伝わったと思う
そんな会沢さんの赤ちゃんの芝居がすごいということで、イベントでは『「あうあ〜」っていうゲーム』が行われることに。本ゲームは、会沢さんが言った「あうあ~」がどの表現なのかを当てるというもの。選択肢は以下の通りでした。
A.お腹が空いたときの「あうあ~」
B.おしめを変えて欲しいときの「あうあ~」
C.眠くてたまらないときの「あうあ~」
D.高い高いしてほしいときの「あうあ~」
会沢さんがお題の「あうあ~」を喋ると、白石さんは「激しさはなかった気がする」と考察しCを選択、田村さんはお腹が空いて力が出ないときの声と予想してA、田口監督もAかC、会場の方々はBかCと予想する人が多かったものの、答えはB。答えを知ったうえでもう一度聞いてみたところ、一同納得の表現で、改めて会沢さんに拍手が送られました。
原作・放送情報や、サンドクラフト inみたねとのコラボ情報、新キービジュアルの公開が行われたあとは上映会も終了の時間。田口監督は「この会場に来てくださった方々は猛者だと思うので、宣伝隊長になってみなさんでこのアニメ盛り上げていってもらえたら」と挨拶します。続く会沢さんは、第1幕だけでも予想ができない展開だったことを振り返り、「ずっと楽しんでいただけると思う」と、作品の魅力について言葉にしました。
田村さんは、「激しいアクションと王道ファンタジーのなかに面白いシーンがあって、キャラクターも魅力的」と本作をアピール。そして白石さんは、「第1幕の迫力・クオリティは見てくださった方々には伝わったと思う」と作品への自信をのぞかせつつ、「スタッフ・キャスト陣の魂がこもった本作をよろしくお願いします!」と挨拶し、イベントを締めくくりました。