松山英樹のアメリカPGAツアー通算11勝の足跡、新記録35アンダーで2025年開幕戦勝利
「ザ・セントリー」で72ホール最多アンダーパー記録更新
アメリカ男子プロゴルフツアーの2025年開幕戦「ザ・セントリー」(ハワイ州カパルアゴルフクラブプランテーションコース)で松山英樹が通算35アンダーをマークして優勝した。
5日の最終日を首位でスタートした松山は前半を32で回り、最終18番もバーディフィニッシュで後半も33。1イーグル、7バーディ、1ボギーの65をマークしてコリン・モリカワ(アメリカ)に3打差をつける会心の開幕戦初勝利となった。
35アンダーは、2022年大会でキャメロン・スミス(オーストラリア)が記録した34アンダーの72ホール最多アンダーパー記録を塗り替える新記録。2024年8月のフェデックス・セントジュード選手権以来となるツアー通算11勝目はゴルフ史に残る1勝だ。
22歳で青木功、丸山茂樹、今田竜二に次ぐ日本人4人目の勝利
東北福祉大を卒業した2014年6月のメモリアル・トーナメントで初優勝を果たして以来、松山がPGAツアーで挙げた11勝を振り返ってみよう。
メモリアル・トーナメントを制した松山は当時22歳。日本選手として青木功、丸山茂樹、今田竜二に次いで4人目のPGAツアー制覇だった。
2016年にはフェニックス・オープンとHSBCチャンピオンズで2勝。その間にはいったん帰国して日本オープンで国内メジャー初優勝も果たした。
2017年もフェニックス・オープンとブリヂストン招待選手権で2勝。同年11月には来日したトランプ大統領と安倍晋三首相とともに霞ヶ関カンツリー倶楽部でラウンドした。
2021年マスターズ制覇、パリ五輪銅メダルも
そして迎えた2021年4月、アメリカ・ジョージア州のオーガスタナショナルゴルフクラブで開催されたマスターズ・トーナメントでアジア人として初優勝。ゴルファーなら誰もが憧れるグリーンジャケットに袖を通した。
同年7月には東京オリンピックに出場し4位。10月には日本の習志野カントリークラブで行われたZOZO CHAMPIONSHIPで7勝目を挙げた。
2022年1月にはソニーオープン・イン・ハワイで優勝。2024年にはジェネシス・インビテーショナル、フェデックス・セントジュード選手権を制し、パリオリンピックでは銅メダルを獲得した。
ちなみに日本国内ツアーでは、2011年11月に倉本昌弘、石川遼に次ぐ3人目のアマチュア優勝となる三井住友VISA太平洋マスターズや、先述の日本オープンなど通算8勝。すでにキャリアも勝利数もアメリカの方が日本を上回っている。
松山は2月で33歳。年齢的にもまだまだファンを楽しませてくれるだろう。2025年のさらなる活躍が期待される。
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記事:SPAIA編集部