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新潟の野菜の美味しさを再発見できる、古町の「焼野菜 仲屋」。

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新潟の野菜の美味しさを再発見できる、古町の「焼野菜 仲屋」。

美味しい食材がたくさんある中で、普段何気なく食べている、地元・新潟の野菜。その野菜の美味しさを、あらためて発見できるお店が古町にあります。「焼野菜 仲屋」のオーナー、唐澤さんは「野菜栽培士」や「オーガニック野菜アドバイザー」の資格を持つ、無類の野菜好き。そんな唐澤さんに、お店を開くきっかけとなった食体験や、お店のこだわりについて、聞いてきました。

焼野菜 仲屋

唐澤 直秀 Naohide Karasawa

1976年群馬県生まれ。新潟や群馬の飲食店で経験を積み、「たらふくうなり」を貝料理としてリニューアルオープンし、オーナーとしてお店に立つ。2024年に念願だった野菜を中心に扱った「焼野菜 仲屋」をオープン。自分で野菜を育てるほどの野菜好き。趣味は温泉とゴルフに行くことで、オススメの温泉は「城山温泉」。

京都で感じた感動を、古町で。

――長く飲食に関わっている唐澤さんが、野菜がメインのお店を出したと聞いてお話を聞きに来ました。今日はよろしくお願いします。

唐澤さん:よろしくお願いします。この店は私が20年くらい前からつくりたいと思っていた、念願のお店なんです。

――そのきっかけはどんなものだったのでしょうか。

唐澤さん:僕が「五郎」 で働いていたときに、勉強も兼ねて何回か京都に行くことがあったんです。とあるお店で食べた野菜がものすごく美味しくて。独立するならこんなお店がいいな、と思ったんです。

――京都のお店がきっかけだったんですね。

唐澤さん:そのお店は鉄板で野菜を焼いて出していたんです。美味しいだけじゃなくて、視覚的にもいいなと思ったので、自分のお店も鉄板で出すことにしました。そのお店に影響を受けて、3年前から自分で野菜をつくりはじめたんです。

――自分で野菜をつくってしまうほどの食体験だったんですね。それにしても、野菜がメインのお店って珍しいですね。

唐澤さん:新潟の食材のなかで、お米や魚はよくスポットが当たるけど、野菜はそこまでじゃないですよね。でも、新潟の野菜ってすごく美味しくて。当たり前に食べている野菜の美味しさを、改めて感じてもらえるようなお店にしました。

――「たらふくうなり」と同じ古町にお店を出したのには、何か意図があったのでしょうか。

唐澤さん:古町をもっと盛り上げたかったんです。自分のお店だけじゃなくて、古町にもっと人に来てもらいたくて。大好きなこのエリアを活気づけるお手伝いができたらいいな、と思ってこの場所にお店を出しました。

野菜好きによる、野菜のためのお店。

――お店を入ってすぐ目に入るカウンター、とても素敵ですね。

唐澤さん:新しくお店をつくるならカウンターだけのお店にしたかったんです。本当はコの字のカウンターにしようかと思ったんですけど、小規模の団体の方も向かい合って話せるような、カーブをつけたカウンターにしました。

──カウンターの奥の壁、一面だけ色が違うんですね。

唐澤さん:これは僕のこだわりで、ここだけ茶色の壁にしたんです。理由は、土の色にしたかったから(笑)。箸置きも野菜だし、爪楊枝もきのこだし、野菜づくしの店内になっていますよ。

――気分はまるで野菜、ということですね。そんな「仲屋」ではどんな野菜を楽しめるのでしょうか。

唐澤さん:そのときに旬な10種類前後の野菜をご用意して、焼いたり、揚げたり、いろんな食べ方をご提案しています。それぞれの野菜のうまみや甘みが最大限になるように、加熱の時間や味つけを調整しています。

――野菜愛たっぷりの唐澤さんのおすすめのメニューを教えて下さい。

唐澤さん:焼き野菜はぜひ、食べていただきたいです。鉄板で焼いてお出しすることで、熱が均等に入って一番いい状態で食べていただくことができるんです。玉ねぎをまるごと揚げた「オニオンブロッサム」もおすすめです。サクサクした食感がお酒にもよく合いますよ。

――普段食べている野菜でも、いろんな食べ方で楽しめるんですね。

唐澤さん:調理法だけではなく、いろんな味つけを楽しんでもらえるよう、20種類のソースを作っているんですよ。和・洋・中にとらわれず、その野菜にいちばん合うソースをでお出ししています。

――野菜にあわせて楽しめるお酒もたくさんありますね。

唐澤さん:新潟の日本酒や焼酎、ワインなどをご用意しています。野菜に合うように、すっきりした味わいのものが多いですね。

新潟の野菜の魅力を、もっと知ってほしい。

――「仲屋」という名前はどのように決めたのでしょうか。

唐澤さん:実はこの名前は、母の実家の屋号なんです。母の実家はとても大きくて、何かあるたびに人が集まって来ていたんです。ここもそんな場所になりたくて。

――このお店をはじめてみて、変化はあったのでしょうか。

唐澤さん:前よりも農家さんとのつながりが広がりました。今は新潟市内や、長岡の農家さんの野菜も使わせていただけるようになりました。このつながりをいかして、今後は、お店で出している野菜をつくった農家さんを招いたイベントもやってみたいですね。

──お店を通して、農家さんともつながれる場所、素敵ですね。

唐澤さん:このお店は、新潟の野菜の美味しさを知ってもらうだけではなく、農業に興味を持ってもらえるきっかけをつくっていきたいんです。普段当たり前に食べている野菜の、新しい食べ方を発見してもらえるような、そんなお店をつくっていこうと思っています。

――最後に、読者の方にひとこと、お願いします!

唐澤さん:ぜひ、「焼野菜 仲屋」に来ていただいて、野菜の魅力を発掘してもらえたら嬉しいです。用意している野菜の中には僕が自分の畑で育てた野菜もありますよ。ぜひ古町に遊びにいらしてください。

焼野菜 仲屋

新潟市中央区古町通9番町1474-1

025-201-6655

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