花隈『cafe L'Arche』でバター香るクレープと珈琲の贅沢なカフェタイム 神戸市
神戸・花隈駅の西口を出てすぐ。雑居ビルの中に、ひっそりと扉を開く小さなカフェがあります。新鮮な珈琲と焼きたてのクレープをいただける『cafe L'Arche(カフェ ラルシュ)』(神戸市中央区)へ取材に行ってきました。
お店はナカハラマンションというビルの4階に位置し、お店までは階段をあがっていきます。
「美味しいクレープが待ってる…!」と自分を励ましながら、階段を一歩一歩のぼっていくと、その先に小さな看板と静かに佇む扉が見えました。まさに“隠れ家”という言葉がぴったりのお店です。
明るく開放感のある店内は、カウンターやテーブル席が用意されており1人でも入りやすい雰囲気。お店の扉を開けたその瞬間から、訪れる人がふっと力を抜いて、日常から少し離れて一息つけるような空間でありたいと、そんな思いがこの場所には込められています。
店主は、もともとパティシエとしてスイーツの世界で腕を磨かれ、その後、コーヒーにも魅了され、自ら学びを深めていく中で、「スイーツとコーヒー、どちらも本気で美味しいと感じてもらえる店をつくりたい」と独立を決意。同店では、コーヒーを中心に、ドリンクとクレープ・ガレットをいただくことができます。
カウンター越しには大きな窓があり、目の前を走る電車と、淡い空模様が広がります。忙しい日常の喧騒を少しだけ手放し、ただぼんやりと窓の外を眺めるだけで、いつの間にか心がゆるんでいく気がします。
今回は、クレープとアイスラテを注文してみました。生地は注文が入ってから一枚ずつ丁寧に焼き上げられ、ほんのりバターの香ばしさと、もちもちの食感がたまらない一皿に仕上がります。
「バタークレープ」は生地2枚で600円と、価格は実に良心的。そこに、自分好みの無料・有料トッピングを組み合わせて“自分だけの一皿”を作るのが、同店流の楽しみ方です。
今回は、ベースの「バタークレープ」に、無料のトッピングから「レモン」と「ゴールデンシロップ(栄養価の高い自然派甘味料)」と、さらに有料トッピングから「アイスクリーム」と「クラリネ(ミックスナッツのキャラメリゼ)」をチョイスしてみました。初めての来店だったのでつい悩んでしまいましたが、スタッフの方が相談にのってくださるので安心です。
レモンの爽やかさが生地の甘みを引き立て、アイスの冷たさがとろけるように重なります。そこにクラリネのカリッとした食感と香ばしさが加わります。ナイフとフォークを使って少しずつ味わうその時間は、まるで静かなコース料理をいただいているような、贅沢な非日常感を演出してくれます。
コーヒーにもこだわりのある同店。オーナー自身が自らコーヒーについても学び、スペシャルティコーヒーに出会ったことが転機になり、お店でもオリジナルの豆を使い、提供されているんだそう。ただ香り高く美味しいだけでなく、クレープとの相性までしっかり計算されています。
「ここで少し、ほっと一息ついてもらって。また日常を頑張れるように」そんなオーナーの想いを感じられる素敵な時間を過ごすことができました。ちょっと自分にご褒美タイムを作りたいときや、ひと休みしたいときに訪れてみたくなるお店です。
場所
Cafe L'Arche
(神戸市中央区北長狭通7丁目1-27 ナカハラマンション 401)
営業時間
cafe 12:00〜18:00
夜cafe 18:00〜23:30(L.O.)
定休日
不定休(営業日はInstagramでご確認ください)