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「アートと花のおでかけスタンプラリー」スポット巡り(十和田編)

まるごと青森

「アートと花のおでかけスタンプラリー」スポット巡り(十和田編)

現在開催中の「アートと花のおでかけスタンプラリー」に参加してみようということで、今回は十和田市内のスタンプラリースポットを中心に巡ってみました。

コースはこんな感じ。オール徒歩!
十和田市現代美術館⇒松本茶舗⇒ハピたのカフェ(未遂)⇒馬肉料理 吉兆 十和田店
⇒畑中あんこや
※「畑中あんこや」のみスタンプラリースポットではありません。

まずは十和田市のアートといえば、「十和田市現代美術館」から。
同館では、「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」の一環として、
企画展「野良になる」を開催中ですが、何とすべての作品が写真撮影OKなのです!(動画・録音は一部作品のみ)

十和田市現代美術館 企画展「野良になる」

アナイス・カレニン(植物であったことはない)/2024年

丹波海子(メトロポリス・シリーズ:太陽光処理施設)/2024年

丹波海子(メトロポリス・シリーズ:太陽光処理施設)/2024年

「野良になる」展は、本アートフェスのテーマ「はらっぱ」を自然と人間の交わるところと捉え、その複雑に絡まる関係性に注目した展覧会です。SDGsという言葉も当たり前になってきた昨今ですが、自然と人間の関係性を改めて考える良いきっかけになるかもしれません。

次は、十和田市現代美術館から徒歩8分のアートスポット「松本茶舗」さんです。
一見すると外観は普通のお茶屋さんです。

普通のお茶屋さんに見えますが

-こんにちは~。

「いらっしゃいませ。松本です。さて、まずは、作品を観ましょう!」

ということで、松本さんによる展示ツアースタート!
店舗入口にはお茶碗や湯飲みなどの生活用品が並んでいます。

茶碗や湯飲みなどが並ぶ

しかし、店舗内を奥に進んでいくと、作品が現れました。

「この作品は全てうちの店の売り物で作っているんですよ」

毛利悠子(モレモレ ヴァリエーションズ)/2018年

さらに奥を回り込むと、地下室??

冒険の予感

「ここら辺の商店街は昔大火があって、それから火事の時に逃げ込めるように地下室を持っている店舗が多いんです。ここを面白いと感じた栗林隆さんがこうして地下室に作品を作ったんです。あの坂本龍一さんも見に来られたんですよ」

恐る恐る階段を降りてみると、

栗林隆(InselnChaho)/2012年

地下室の壁には光合成により毎年違う表情が楽しめる苔が現れる

「この岩、何に見えますか。実は日本列島なんです。日本列島は海に囲まれているから普段は気にしないけど、見てのとおり私たちは山の頂上で暮らしているようなものなんですよ」

-とても興味深い作品ばかりです。松本さん、ずいぶんアートに詳しいですが、もともとアートが専門だったのですか。

「十和田市現代美術館がオープンしたとき、街中や市民と交流する美術館を目指そうということになって、その取組の一環として、街中の商店にも作品を置いて、店主が解説するという仕組みになりました。それがきっかけですね」

-それにしても、お店の中に作品があるってすごい環境ですよね。

「そうですよね。アーティストとしては、生業している現場の中に作品があるという意外性に価値を感じていただいているみたいですね」

-これからの松本茶舗さんのお店の展望や想いはありますか。

「作品は観光客の方だけでなく、地元の方にも楽しんでいただきたいですね」

-十和田市現代美術館も街中や市民と交流する美術館を目指しているんですもんね。

「また、建築ツアーでくる学生やアーティスト向けに、商店街の空き店舗を活用して1泊2000円くらいのゲストハウスをやれたらなあという夢はあります。ゲストハウスができると生鮮食品の店舗なども必要になってきて商店街に良い循環が生まれると思う。さらに言うと、異なる店舗が一つの店舗に混在するショップインショップも作りたい。そうすると、自分の店舗以外の客層も来るので活性化していくと思う」

-ゲストハウスに長期滞在していく方も増えそうですね。

「これからは、小さくてもいいからできるところからどんどんやっていきたいし、そういう人がいたら応援したいと思っています」

-まだまだやりたいことが沢山あるんですね。小さくてもいいからできることから。とても前向きな気持ちになります!今日は楽しかったです。また遊びに来ますね!

松本茶舗、おススメです。お店に入ったらぜひ松本さんに話しかけてみましょう!

分かりやすく楽しい解説ありがとうございました

松本さんのお話が楽しくてついつい長居してしまった。さて、おなかが空いてきたぞっということで、スタンプラリーのグルメスポット「はぴたのカフェ」でごぼうハンバーグを食べよう!

ハピたのかふぇ

「いらっしゃいませ~!すいません、ちょうど満席なんです~!」

なんと、確かに最も込み合う時間に来てしまった。午後の取材の時間まで時間もないので、泣く泣く次へ。

ごぼうハンバーグ。。。

気を取り直してやって参りました。その名も「馬肉料理 吉兆 十和田店」。

安定の風格

よし、やってるやってる。後は午後の取材に間に合うように、料理をいただけるか。

-すいません。吉兆のおすすめで、かつ、出てくるのが早いメニューはありますか?(なんて無礼な聞き方。)

「定番の馬肉鍋定食なら10分もかからずに出せますよ~。おすすめです!」

-(GREAT!)それでお願いします!!

本当に10分もかからずに御対面!嬉しい!

馬肉鍋定食(1530円(税込))

グッツグツ

馬肉をくぐらせーの

悪魔的ビジュアル

自家製の麴南蛮がいい仕事をします

さすが十和田。馬は外さない。みそ味の汁の熱で馬の脂身がトロけて最高!そこにすかさず、自家製の麹南蛮とのマリアージュ、完璧です。息継ぎもせず食べてしまった。ごちそうさまでした。ちなみに、プラス770円で馬刺しも付けられますよ!

無礼な注文にも優しく対応いただき感謝申し上げます

そして本日の最終ラウンド「畑中あんこや」へ。待ち合わせ時間ギリギリです。

-お邪魔しま~す。十和田市内のアートスポットと併せて行きたい甘味処ということで、本日は色々教えてください。

「畑中です。そうですか、どうもよろしくお願いします」

笑顔がにこにこ畑中さん。素敵です。

-早速色々聞いてしまいますが、畑中あんこやは、もともと地元のお菓子屋にあんこを卸す仕事だったとか。

「そうです。元々はお菓子屋さん向けのあんこの卸だったんですね。ただ、お菓子屋さんも後継ぎがいなかったり、やめちゃったりで、卸だけだと経営が厳しいということもあって、だんごも作り始めたんです」

-なるほど。店内にタケノコとかきのこの瓶詰・缶詰のお代の張り紙もありますが。

「採れる時期になると、詰めるのもやってますね。最近では詰める業者も少なくなって、南部方面からも依頼が来ますよ」

「畑中さん、こんにちは~」

(お、地元の方かな。若い女性が入ってきました。)

「お電話してた◎◎です~」

どうやらあんこを買いにきたようです。

-突然すみませんが、地元の方ですか。

「はい。地元のモノを扱うセレクトショップをやってまして、畑中さんのあんこが本当に素晴らしくて大ファンで、ずっと取扱いさせていただいているんです」

「いやあ、特別なことは何もしていないんだけどねえ」

と、少しうれしそうな畑中さん。地元に愛されていることが良くわかります。

-畑中あんこやの商品のラインナップはどういう感じでしょうか。

「こちらの普通のだんごは大体いつも売っています。このほかにもくるみ餅とかもあるけど、午前で売り切れちゃうことが多いねえ」

普通のだんごとよもぎのだんご(1個180円(税込))

もっちりした厚めの皮

まるまるとしています。甘さが絶妙な毎日でも食べたくなる味ですね。少し大きめなので、お友達や家族と半分こしてもいいですね。
くるみ餅も気になる。取りおきしておいてもらえば良かった。

「なべっこだんごもおススメです。おもちをお湯で茹でで、あんこと絡めて食べると絶品ですよ」

なべっこだんご

-ちびっこいだんごでかわいいですね。

「このだんごのたれもおいしいですよ。特にくるみのこれなんか食べたらスーパーとかで売ってるものは、もう食べられないですよ」

(最高かよ!)

畑中さん一押しのくるみだれ

じゅねだれ

ごまだれ

-畑中さんがあんこやだんご作りで特にこだわっていることは何でしょうか。

「すべて手作りで昔と同じ作り方をしてるだけ。特別なことは何もしていないよ。手作りだから味が変わらないのかも。機械化すると味が落ちるっていうしね。よかったら作っているところ見てみますか」

(そんな企業秘密いいんですか!)

「はい、ぜひお願いします!」

手作りの現場 右が後継者となる御子息

本当に手作りなんだ。てか、早。え、機械より早いのでは。

「うちのだんごは一晩おいても柔らかいままなのが特徴なので、時間がたっても美味しく食べられますよ」

―素晴らしいですね。ずっと続いて欲しいですが、後継者問題とかは・・・

「息子が継いでくれることになっていて、今、製造から営業まで覚えてもらっているところです」

―それならこれからも安心ですね!今日はありがとうございました。また必ず来ますね!

「正月を除いて年中無休なのでいつでも来てください」

(なんと!)

畑中あんこやの職人の皆様

左にいる奥様が二代目で、右にいる御主人は婿入りして三代目になったそうです

以上、「アートと花のおでかけスタンプラリー」スポット巡り(十和田編)でした。

あれ、「花」はどこ行った?今回は花より団子ということで!

byくどお

〇アートと花のおでかけスタンプラリー特設ページ

スタンプラリーで巡るアートと花|特集|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI (aomori-tourism.com)

〇今回ご紹介した施設

■施設名  十和田市現代美術館
■所在地  十和田市西二番町10-9
■電話   0176-20-1127
■営業時間 9:00-17:00(16:30最終入館)
■休業日  月曜日(月曜日が祝日の場合、翌日休)
■HP              https://towadaartcenter.com/

■施設名     松本茶舗
■所在地     十和田市稲生町17-5
■電話      0176-23-2138
■営業時間 9:30-19:00
■休業日  無休

■施設名     ハピたのかふぇ
■所在地     十和田市稲生町16-43
■電話      0176-23-0853
■営業時間 11:00-14:00(13:30 LO)
■休業日  土日祝定休、ほか不定休あり
■HP              https://cafe.hapitano.jp/menu

■施設名     馬肉料理 吉兆 十和田店
■所在地     十和田市西三番町15-4
■電話      0176-24-9711
■営業時間 11:00-14:00  17:00-21:30(21:00 LO)
■休業日  日曜日
■HP              http://odagirisangyou.com/reserve.html

■施設名     畑中あんこや
■所在地     十和田市西三番町20-3
■電話      0176-23-2562
■営業時間 8:00-18:00
■休業日  正月

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