線路上の陸閘開閉し手順確認 出水期前に消防団員ら 伊賀
出水期を控え、国土交通省木津川上流河川事務所と三重県伊賀市などは6月7日深夜から8日未明、伊賀鉄道新居駅(同市東高倉)付近の線路上にある伊賀線第1陸閘(りくこう)の操作訓練を実施し、消防団員ら約50人が使用する機材や操作手順を確認した。
陸閘は、河川や遊水地の水があふれて市街地などへ流入するのを防ぐ、可動式の壁のこと。2022年3月に完成した同陸閘は、下流の岩倉水位観測所が基準水位に達すると、同事務所と市を通じて市消防団上野北分団の団員が開閉作業に当たることになっており、3年前からこの時期に操作訓練が行われている。
7日は終電後の午後11時すぎに訓練が始まり、消防団員は三田、諏訪、新居の各部に分かれて操作を実践。最初に陸閘脇の倉庫から、レールの左右に詰める止水ゴムを取り出して設置し、続いて線路上の扉体が通る箇所に板状のパーツを取り付けた。扉体を昇降装置で上昇させてから手動でゲートを閉め切り、最後に両端を金具で固定した。