『ひっぱりだこ飯』で有名な淡路屋が『ひっぱりいか飯』を販売したので比べてみた結果 → めっちゃアリ
明石だこの不漁について、たびたび取り沙汰されている。記者は明石だこを使った『ひっぱりだこ飯』が好きでよく買うのだが、そんな話を聞いていると「いつか食べられなくなるのでは」と心配になることもある。
とは言え、たこ飯はたこが入っていないと意味がないよな……と思っていたところ、期間限定で『ひっぱりいか飯』という商品が登場した。
こちらはそもそもエイプリルフールネタであったものを商品化させたもので、たこの代替という訳ではない。がしかし、『ひっぱりだこ飯』と『いか飯』を食べ比べてみると、今後の『ひっぱりだこ飯』に活路が見えた気がした。
・エイプリルフールネタを実現
『ひっぱりだこ飯』については、当サイトでも幾度となく紹介している。淡路屋という会社が販売する駅弁で、たこ壺を模した容器にたこ飯が盛られているものだ。
このたこ壺型容器にもさまざまなバリエーションがあって、ついつい集めたくなってしまう。我が家には片手では足りないほどの壺があり、そろそろたこ壺屋さんを開けそうな勢いである。
さて、そんな『ひっぱりだこ飯』に、冒頭に書いた通り『いか飯(税込1380円)』が登場。2025年4月1日受注を開始し、4月4日から6日が受け取り期間。
日付から察せられるようにエイプリルフールに合わせた商品だが、ただのネタで終わらず本当に商品化してしまうところが、淡路屋のすごいところだ。
せっかくなので、オンラインにて『たこ飯(今回はパンダコパンダ柄なので税込1680円、定番柄は1380円)』と共に注文。比較しながら食べてみることにしたい。
・たこといか交互に食べたい
封を開けてまず、たこといかとでは見た目が結構違うことに気付く。いかの種類にもよるとは思うが、がっしりとしていて量も多く、たこ以上に主張しているように感じた。
中に入っているさつま揚げも、いつもはたこ天であるところが、いか天に。どこもかしこもいか尽くしだが、容器だけは白くはありながら「ひっぱりだこ飯」と焼き印があり、変わらなさにちょっとホッとする。
何より気になる味は、いかのほうが全体的にややアッサリ目だ。たこは食べた瞬間口の中にたこが飛び込んでくるが、いかはじんわりと美味しさが広がる感じ。比べるとよくわかる。
いかの煮物はたこよりも歯ごたえがあり、噛めば噛むほどじわじわ旨味が広がって最高。またご飯にもいかの風味が存分に行き渡っていて、いくらでも食べられそうだ。いか飯、めっちゃアリだな……!
たこはたこなりの、いかはいかなりの美味しさがあって選び難し。もし常日頃から両方用意されているのであれば、記者は間違いなく たこといか、交互に購入する。
同じではないが同等の魅力のある、たこめしといかめし。もし明石のたこに、今以上の危機が訪れるようなことがあれば『いかめし』の常時販売も検討してほしいと勝手に思った次第である。
とは言うものの、繰り返すように『ひっぱりいか飯』の販売は現在行われていない。来年(2026年)のエイプリルフールに再販されることを願い、しばらくはまた『ひっぱりだこ飯』を楽しむことにしよう。
参考リンク:淡路屋『ひっぱりいか飯』
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.