市産業功労者表彰 区内から2人が受賞 横浜の経済発展に寄与
市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。そのうち、2人が港北区内から選出された。
港北区内の受賞者は、地域活性化に貢献した宗教法人妙蓮寺=菊名=の山本玄征住職(代表役員)(80)、各種情報システムの設計・開発を手掛ける株式会社クロステック=篠原北=の渡邉安好代表取締役会長(71)。2人には、ほかの受賞者4人とともに、山中竹春市長から表彰状が手渡された。
山本住職は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力した。また、観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。地域に開かれた寺院として、何かしたいという思いがあったという山本住職。「寺も社会と一緒になって地域活性化に取り組もうと活動してきたが、ここまでやってこられたのは皆のご協力があってこそで、とてもありがたい」と話し、今後について、「多くの方が声をかけてくれるこの環境で、これからもお寺として地域と一心同体の気持ちで努めていきたい」と抱負を述べた。
渡邉会長は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。コンピューターがまだ一般的ではなかった1984年に会社を起ち上げ、ソフトウェア開発からホームページ作成まで、さまざまな中小企業等のDX化に取り組んできた渡邉会長。「派手ではなく、地道にやってきたことが認められてうれしく思う」と喜び、今後について、「菊名駅前にきて25年。もっと地域に入り込み、地域のDX化を推進し、商店街等の活性化につながるお手伝いができれば」と語った。
ほかに、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役が受賞した。