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父の前では若見えしたかった…?美への興味が薄れた母を見て複雑な気持ちに #母の認知症介護日記 247

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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが暮らす施設では、入居者の方が入浴している間に、部屋に置いてある洗濯カゴから洗濯物が回収されるシステムです。ただ、あーちゃんは着た洋服をすぐにハンガーにかけてしまうため、ワフウフさん姉妹はちゃんと洗濯に出しているのかがわからず、心配していました。部屋のベッドには無造作に服が置かれていて、姉・なーにゃんが洗濯をしているかを確認しても、ペロリと服を舐めて「大丈夫!」と言うだけで、まったく信用できません……。結局、なーにゃんがこっそり家に持ち帰って洗濯をしてくれていて、なんとかあーちゃんの洋服は清潔に保たれていました。

自分の年齢もわからなくなっていて…

ワフウフさん姉妹が施設の「要注意人物」としてチェックしている「アライちゃん」。なぜか、あーちゃんに意地悪ばかり言うので、ワフウフさんは塩対応を貫いています。しかし、施設でばったり会ってしまい、仕方なくあいさつをすることに……。すると「どちら様でしたっけ?」とまさかの返答。少し会話をしているうちに、ワフウフさんはアライちゃんも実は認知症であることに気付き、数分話すだけでは見抜けないことも多いのだと、改めて感じたのでした。

こんなふうに言って、あーちゃんがウィッグを卒業してからずいぶんたちました。

以前はウィッグがないとお出かけができないとまで言っていたほどの愛用品です。そこで、新しいものを買おうかと提案はしたのですが……。

あーちゃんは「このままでいい」と言います。

年齢相応でいいと言うのですが……。

あーちゃんの正しい年齢を教えてあげると……。

とっても驚くあーちゃん。

当たり前ですが、今年は78歳になると伝えると……。

さらに驚がく。私たちからすると、むしろ、そんなことで驚くほうがビックリなのですが……。

ウィッグを愛用していたころ、あーちゃんはこんな発言をしていました。

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。

うれしそうに報告してきたことを考えると、若く見えたかったのは父がいたからなのかもしれません……。父と離れて暮らすようになったことが、明らかに美への意識が薄れたことと関係するのであれば、なんだか複雑な気持ちです。

あーちゃんが「なんかわざとらしい」と言い、ウィッグをつけなくなってからずいぶんたちました。実家にいたころは、お出かけの必須アイテムで、なくしてしまったときにはウィッグがないからお出かけしたくないとまで言っていたのですが、私たち姉妹が自然な感じのウィッグは欲しくないかと聞いても「いいわ、このままで」とのこと。

「もう76だし、自然のままでいいわよ。」というあーちゃんに、あーちゃんがもう77歳で、今年78歳になることを伝えると、自然なままでいいと言っていたばかりなのに「私、80近いの!?」と驚きを隠せない様子。私たちは、ここでいちいち驚くあーちゃんに、ビックリです。自分は年を取っていないと思っているのかな……。

以前、あーちゃんが父にウィッグを買ってもらったことを報告してきたり、父から「老けて見えるのは嫌だ」と言われたと、うれしそうに報告してきたりしたことを考えると、あーちゃんが若く見えるようにしていたのは、父の前だったから……? 明らかに美への興味が薄れているように見えるのは、父と離れて暮らすようになったことも関係しているのかも。最近は、季節に合わせた服装ができないだけではなく、洋服の組み合わせもうまくできなくなってきていて、そんな姿を見ていると、美意識が高くてオシャレだったあーちゃんを知っているだけに、複雑です。

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オシャレでバリバリと働いているあーちゃんを長年見てきたワフウフさん姉妹にとっては、美への意識が薄れたあーちゃんを見ているのは複雑かもしれませんね。でも、逆に言えば、施設では自然に暮らせているということでもあると思うので、あーちゃんにとってはいいことだと考えられるのではないでしょうか。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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