日当たりの悪い家だとどうなる?自然光を取り入れて快適に過ごす方法もご紹介
家づくりでは「日当たり」を重視したい!と考える方も多い一方、土地や周辺環境との兼ね合いなど、日当たりの良さはある程度立地で決まってしまうこともあります。今回は、日当たりを意識する際に注意したいポイントや日当たりの悪い家に関する改善策を徹底解説!日当たり対策を万全に行い、過ごしやすい家をつくっていきましょう。
日当たりを決める3つのポイント
日当たりの良し悪しは家の中で過ごす快適さに大きく影響しますが、「そもそも日当たりの良し悪しってどう決まるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
日当たりを意識する際には、以下3つのポイントに注目することが大切。1つずつ解説していきましょう。
方角
どの方角にどんな部屋を設置するかは、日当たりを考える上で重視すべきポイント。南側にリビングやバルコニーを設置することで、1日を通して日差しが多く入る空間に仕上がります。朝陽が差し込む東側には寝室を設置すると、朝にパッと目を覚ますことができるでしょう。
夕方の日差しが強く差し込む西側には、まだ小さな子どものお昼寝スペースなどがおすすめ。一方、日差しが差し込みにくい北側には水回りスペースを設けることで効率よく採光できる家に仕上がります。
窓の数や大きさ
いくら日当たりの良い家であっても、窓が一つもなければその恩恵を受けることはできません。反対に日当たりの悪い家でも意識的に窓を多く設置したり、大きな窓にすることで、自然光を多く獲得できます。
近隣の環境
周辺にマンションやアパート、3階建ての家など高い建物が建っている場合、どうしても日当たりは悪くなってしまいます。家を新たに建てる際は主に2つの日当たりに関する規制があり、それぞれの規制が自分の建築予定地に合うのかどうか、確認することが大切です。
北側斜線制限
北側斜線制限とは、自分の建物の北側に位置する建物が南側からの日当たりを確保できるように定められたルールを指します。北側斜線制限は「第一種・第二種低層住居専用地域」「第一種・第二種中高層住居専用地域」「田園住居地域」で適用されます。
日影規制
日影規制とは、隣にマンションが建ったため日陰になってしまった…というケースを避けるために設置されたルールのこと。第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域であること且つ、都道府県などが日影規制を定めているエリアで適用されます。
日当たりの悪い家だとどんな影響があるの?
日当たりの悪い家には、さまざまな影響が出てきます。確認していきましょう。
洗濯物が乾きにくい
日当たりの悪い家では、洗濯物が乾きにくくなります。バルコニーなど外部の物干しスペースを用いて外に干したい際も、住宅密集地でなかなか難しい…というケースも。湿気のために洗濯物が乾かず、部屋の中にカビや嫌なニオイが発生することもあるでしょう。
湿気がこもりやすい
日当たりが悪いと湿気がこもりやすいため、カビが生えやすくなるのも気を付けたいポイントです。特に台所や浴室などの水回りスペースでは湿気がこもりやすいため、換気扇をこまめに付けるなどの対策が必要です。
生活リズムを整えにくい
日当たりが悪いと、生活リズムを整えるのが難しくなるという問題もあります。人間の体内時計は太陽の光を受けて調整されていますが、日当たりの悪い家では十分な光が得られず、生活リズムが乱れることも。意識的に窓を多く設置し、日当たりをカバーすることが大切です。
光熱費がかかりがち
日当たりが悪い家では光熱費がかかりがちなのも意識すべきポイント。十分な自然光が入らないため明かりをつける必要があり、電気代が増えてしまうこともあります。
日当たりの悪さを解消する方法は?
日当たりの悪い家でも、家づくりの工夫で快適に過ごすことができます。日当たりの悪さを解消する方法について、いくつかご紹介します。
窓を多く設置し、風通しを良くする
まずは窓を多く設置し、自然光を多く取り入れるよう工夫するのが良いでしょう。加えて設置する窓も大きなものにすることで、より効率的に自然光を取り込めます。
窓を多く設置すると、日当たりだけでなく空気の入れ替えも容易にできるようになります。
リビングを2階に設置する
リビングを2階に設置することも効果的です。近隣に高い建物がある場合、2階や3階のほうが1階と比べて日当たりが良いというケースも。家族が集まるリビングをあえて2階にすることで、2階の窓から多くの自然光を取り入れられるでしょう。
吹き抜けを取り入れる
日当たりが悪い場合、吹き抜けの導入も検討してみましょう。上部からの自然光を多く室内に取り入れられるほか、開放感のある空間に仕上がります。1階にリビングを設ける際は吹き抜けを設け、高い位置にFIX窓などを設置することで空間全体が明るい印象に仕上がります。
バルコニーに反射した光が入るようにする
バルコニーには白い玉砂利などを敷き詰めることで、光を上手に室内へ引き込むことができます。自然光の反射を意識的に狙うには、白の色味を活用すること。バルコニーの床や壁も白など明るい色を意識して使うことで、光が反射しやすくなります。
LEDライトなど照明器具を多く設置する
日当たりの悪い家では、照明器具を上手に活用することも大切。LEDライトなどの明るい照明器具を多く設置することで、明るい室内を保てます。
インテリアや壁紙を明るい色にする
最後に、インテリアや壁紙を明るい色にするのもおすすめです。黒や青などの寒色はシックなイメージに仕上がる一方、日当たりの悪い家の場合は家全体が暗い印象になることも。
暖色のインテリアや壁紙を用いることで、明るい空間に仕上がります。
まとめ
いかがでしたか?日当たりの悪い家でも、家づくりのちょっとした工夫を取り入れることで明るい空間となり、快適な生活を送ることが可能です。自然光を取り入れ、明るく快適な空間をつくっていきましょう!
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