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「付き合う付き合わないの二択だけ?」マチアプの“即決文化”に馴染めないバツイチ50男のため息

コクハク

アプリでいい出会いをしたけれど(写真:iStock)

「冷酷と激情のあいだvol.202〜女性編〜」では、マッチングアプリで知り合った男性と進展しない関係に悩む46歳の絵里さん(仮名)の恋煩いをお届けしました。
 では、絵里さんのお相手であるダイスケさん(50歳・仮名)は、今のふたりの関係について、どんな気持ちを抱いているのでしょうか。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

50歳、相性はいいけど、曖昧な関係のまま

アプリでいい出会いをしたけれど(写真:iStock)

「うーん。どうこうっていう定義ができるような関係じゃないですね。

 絵里ちゃんとはアプリで知り合い、かなり気が合う人と出会えたってことで、僕のテンションもかなり上がりました。

 実際に会ってみても楽しいし、昔から友達だったみたいなノリで話せる子だから、きっと僕たちの相性は、すごくいいんだと思います」

 嬉しそうな笑顔で、絵里さんとの出会いについて語るダイスケさん。

 しかし今後の進展について尋ねてみると、急速に顔色が曇りました。

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可能性を広げるツールだと思っていたけど

そんなに結婚したいの?(写真:iStock)

「アプリでの出会いって、付き合うか付き合わないかの二択をするしかないのかな…って感じちゃいました。

 もっと言っちゃうと、将来的に結婚するのかしないのか、みたいな。その判断を、かなり初期の段階でしないといけない文化っていうんですかね? それがアプリの出会いにはあるような気がします。

 僕は、友達としてフツーに仲良くしていって、その先に恋愛とか結婚が見えてきたらいいなぁって思うんですけど、年齢のせいなのか、そういう関係は誰も求めていないんですかね?」

 ダイスケさんは、アプリでの出会いにまったく抵抗感はなく、むしろ出会いの可能性が広がるツールとして、とても気に入っているとのこと。

結婚を迫る女たちに辟易

萎えるわ…(写真:iStock)

 しかし絵里さんとは実際に会ったものの、絵里さん意外にマッチングした女性たちは、メッセージのやり取りだけで「どのくらい真剣に結婚を考えていますか?」や「私と結婚するとしたら、いつごろできますか?」、「生活費は、どのくらい負担できますか?」などと立ち入った会話をしてくる人も少なくなかったそう。

「そんなの付き合ってみないと、わかんないでしょ…」、「こんな質問、フツーに出会っていたら絶対にできないだろ? アプリだから平気で聞いてくるのか?」と気持ちが萎えてしまい、実際に会うまで至らないケースばかりだったとか。

付き合うって気持ちになれない

口説くぞ! って思えない(写真:iStock)

「まぁそんなわけで、絵里ちゃんとは奇跡的に、いい関係を築けています。メッセージのやりとりが、めっちゃ楽しかったんですよ。

 実は僕自身、まだ離婚して2年経ってないくらいなんですよね。だから恋愛したいって気持ちはあるけど、若い頃の独身時代みたいにはガツガツいけなくなっているっていうか。

 あ、そうそう。これは自分でも意外だったんですけど、実際に目の前にいい雰囲気の女性が出てきても、昔みたいに『よーし、付き合うぞ! 口説くぞ!』って気になれないんですよ。

 いや、もちろん付き合えるなら付き合いたいです。でも安易に付き合おうぜって誘ってしまって、あとでトラブっても嫌だから、つい慎重になっちゃいますね…。仕事に変な影響が出るのも、嫌だから。

 年齢のせいなのかなぁ。でも性欲だって人並みにあるし、飲み屋のコとワンナイトもフツーにあります。

 あーあ。せっかく絵里ちゃんといい感じでも、じゃあ付き合うって気持ちになれないのはなんでなんだろう。

 自分でも理由はわかんないですけど、僕の直感が『焦るな、焦るな』って指令を出してくるんですよ。

 絵里ちゃんと付き合ってすぐにダメになっちゃったら、僕は恋愛への自信を失いそうってのもあるのかなぁ。だから慎重になっているのかなぁ。なんだか自分が情けないですけど、これが本心ですね」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

(並木まき/ライター・エディター)

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