見たらお腹が空いてくる? 絶品おむすびやコトコト筑前煮に悶絶!『ココでのはなし』本編映像&メイキング解禁
『ココでのはなし』全国公開中!
都会の喧騒に佇むゲストハウス“ココ”を舞台に、住み込みバイトの詩子と“ココ”に集う人々の交流と愛おしい日々を綴った映画『ココでのはなし』が、11月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国順次公開中だ。
山本奈衣瑠ほか話題のキャスト集結
ワルシャワ国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、インディ映画では異例となる10以上の海外の映画祭で上映され、市井の人々への温かい眼差しと美しい映像で世界中で高い評価を得た本作。
主人公の詩子には、今泉力哉監督『猫は逃げた』で注目を浴び、2024年は『走れない人の走り方』『SUPER HAPPY FOREVER』『夜のまにまに』など主演・メインキャスト作が続く山本奈衣瑠。若者たちの心の拠り所となる“泉さん”を日本映画界を牽引してきた吉行和子が演じ、小柄な身体で纏う風格とチャーミングな役どころで魅了する。
また、俳優として多くの作品に出演し『DitO』で監督デビューを果たした結城貴史、『Cloud クラウド』など話題作への出演が続く三河悠冴、映像や舞台を中心に活躍の場を広げる生越千晴、そして多芸多才で知られるベテラン、モト冬樹など世代を超えて才能あふれる演技人が集結した。
そんな注目のキャストと珠玉の物語を世界に送り出したのは、18歳にして独学で映画制作の道に入ったという現在31歳の新鋭監督、こささりょうま。長編デビュー作となる本作では、これまでミュージックビデオやドラマで培った手腕を発揮し、今を切に生きる人々の機微と営みを丁寧に紡ぎ出している。
このたび本作から”食欲の秋”にぴったりの、見ているだけでお腹がすくような「ごはん」が登場する本編映像を集めた「ココでのごはん」動画が解禁。あわせてヨダレが出そうな“ハラペコ”メイキング写真も解禁となった。
ゲストハウスに集う人々の〈縁〉を“ごはん”が結ぶ
都会の喧騒に佇むゲストハウス“ココ”に住み込みで働く詩子(山本奈衣瑠)は、元旅人でオーナーの博文(結城貴史)、SNSにハマりライフハック動画を配信する泉さん(吉行和子)と共に、慎ましくも満ち足りた生活を送っている。
”ココ”にやってくるのは、バイト先が潰れてしまい目標もなくくすぶっている青年・存[たもつ](三河悠冴)、日本で就職しようとするも両親から帰国を促されている中国人のシャオルー(生越千晴)など、悩みを抱える若者たち。そして笑顔でお客さんを迎える詩子にも、父親の(モト冬樹)との確執、そしてワケあって田舎を飛び出してきた過去があった……。
そんなゲストハウスを訪れる人々に主人公・詩子とオーナー博文が振る舞うのが、ココ名物の「おむすび」。このたび解禁されたのは、劇中に登場する「おむすび」をはじめ、映画に登場する美味しそうな「ごはん」のシーンを集めた「ココでのごはん(おむすび編・食事編)」だ。
「ココでのごはん」動画&メイキング写真解禁!
こささりょうま監督は敬愛する沖田修一監督の『南極料理人』(2009年)に影響をうけ、本作での食事シーンには特にこだわったという。特に、本作に度々登場する“おむすび”の場面には撮影直前までこだわった。
ゲストハウスならではの人と人との“結び合い”を描くことを大切にしていた監督は、一説に「“おむすび”とは“縁をむすぶ”に由来している」という話を知り、深く共感したという。主演の山本奈衣瑠は「現場では“おにぎり”と言ってしまったら罰金というルールもあったんです(笑)」と撮影を振り返る。
そんな<おむすび編>映像には、様々なおむすびが登場する。具材は詩子の故郷・福島の食材にこだわった。監督は「本編では描いていませんが、詩子は故郷の家族を想っておむすびをつくっている、というストーリーを持たせたかった」と語っている。
また<食事編>には、鍋の中でクツクツ炒め煮している「筑前煮」や、泉さんのつくる「スルメイカ」、行き場のない気持ちと一緒に流し込む「具なしそうめん」、「シュラスコ」、「ニラ玉」など、思わずゴクリとのどが鳴るようなシズル感たっぷりの食事が続々登場。
なお、本編に登場するごはんの数々は東京・町田にある「割烹 いそ崎」が料理監修を務めている。
あわせて解禁となったメイキング写真は、ココ名物のおむすびのほか、詩子がゲストハウスにたどり着いた日にオーナーと一緒におむすびを握る場面などが写し出されており、見ているだけで心が温まるような、ほっこりした撮影現場の雰囲気も伝わってくる。
さらに、美味しそうなごはんが多数登場する本作には、荻上直子監督作ほか数々のドラマ・映画に携わってきたフードスタイリストの飯島奈美から「いずみさんのフルーツ酒、おにぎりのシーンがキラキラしていてすてきでした」、フードライターでコラムニストの白央篤司からは「なんとも素敵な憩いの映画」、文筆家・料理研究家のツレヅレハナコは「ごちそうではなくても、ちょっと疲れた人の心をゆっくり溶かしてくれる食卓の力が随所に描かれています」と、“ごはん”のプロたちからも絶賛の声が届いている。
「映画を見終わった時に“お腹がすいた”と思ってくれたら嬉しい」と語る監督が描く、日々に少しだけ疲れてしまった人たちの心を優しく解きほぐす珠玉の”休憩映画”、『ココでのはなし』は全国順次公開中。