麻生区 琴平神社 「飛躍の年」祈り干支墨絵 宮司が手製 今年で30回目
武州柿生琴平神社(麻生区王禅寺東5の46の15)では、干支であるヘビが描かれた縁起物が用意されている。
毎年、干支の動物と元号の数字を組み合わせた墨絵を描いている同神社の志村幸男宮司。今年はヘビの胴体を漢数字の七に見立て、空へ飛び立つような躍動感のあるデザインにした。志村宮司は「普段は地を這うヘビだが、新たな一年が希望に満ちた飛躍の年になるよう、工夫した」と思いを語る。表情もヘビの怖さを消し、かわいらしさを感じられるよう、心がけたという。
1996年から始め、今回で30回目の節目を迎える墨絵。「元号の数字と干支、組み合わせがさまざまなのでネタは尽きない。次から次へとアイデアが出てくる」と、志村宮司は声を弾ませる。境内には過去の作品が展示されており、楽しみにしている地域住民も多いそう。志村宮司は「琴平神社に足を運ぶ楽しみの一つになればうれしい」と呼びかけた。
墨絵は、色紙のほかに、絵皿や絵馬などにも描かれ、元日から境内に用意される。御朱印には、ヘビのイラストの近くに「宝」という字があしらわれるという。
志村宮司は「宝が身(巳)につきますように、と祈っている」と柔らかな笑顔を見せた。
また、1月中旬までは境内に茅の輪が設置されている。