【西武】渡辺久信GM兼監督代行インタビュー 故障者が相次ぐも「与えられた戦力で戦うのが監督の仕事」
6月19日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの渡辺久信GM兼監督代行にインタビューした模様を放送した。故障で戦線を離れている選手の現状を訊いた。
――2008年から2013年まで1軍の指揮を執っていた最初の監督時代、後半戦スタートと同時に中島宏之(当時は中島裕之)をキャプテンに据えたり、当時のルーキー牧田和久、その後にエース涌井秀章をそれぞれクローザーに配置転換してチームを見事に蘇らせた実績があります。リーグ戦再開のタイミングで何かしらを大きく変える予定はありますか?
渡辺「その年その年のいろいろな戦い方の中で、そういうふうにせざるを得なかったということでした。今年は、まだ交流戦が終わって大きく変えるということはしていないです。選手たちにはしっかりやれるべきことを普通にこなしていくことが大事という話もしていますし、シーズンが進んでいくと、いろいろな事案が出てくるので、その都度ここと思ったときにはいろいろ大きく変えていきたいなと思っています」
――まだその時期ではない?
渡辺「本当はその時期ですが、それをうまく変えられるだけの戦力ではないというところです」
――復帰時期が明らかになっていない故障者についていくつか伺わせてください。右前腕を痛めた平良海馬はどうなっていますか?
渡辺「今やっと軽くキャッチボールを始めたところです。だいぶ長引いていますね」
――今シーズン中には投げられるか?
渡辺「投げられると思います。7月からブルペン投球になると思うので、その状況次第では7月終わりには投げるかもしれませんが、まだ日にちはわからないです。本人もそういう気持ちはあると思いますが、はっきりと本人と話していないです。絶対に必要な戦力として考えていますし、給料も高いし(笑)、仕事してほしいですよね」
――左手首痛で6月9日に抹消になった蛭間拓哉はどうでしょうか?
渡辺「これもはっきり言うと痛みとある程度付き合いながらやっていかなければいけないというところだと思います。あまり無理をさせられないというところもあるし、本人がOKと言えば、それはそれで全然いけると思います」
――(蛭間は)1軍に上げた途端にしっかりと結果を出すのはさすがですね?
渡辺「長続きしないですけどね(笑)。旬が短いです」
――右足首痛で5月8日に抹消されたヘスス・アギラー。イースタン・リーグのゲームに全く出場していませんが?
渡辺「ランニング自体はそれなりに普通にできるようになってきています。軸足のかかとなので、バッティングする時にまだ5~6割という感じで報告は聞いています」
――右肘痛で4月24日に抹消された甲斐野央は、5月14日と17日のイースタン・リーグの試合で1イニングずつ投げて、その後また投げなくなっていますが、状況は?
渡辺「甲斐野に関しても30~40メートルのキャッチボールを始めているので、違和感といったことだと思います」
――本当に苦しい中だと思いますが、これからのシーズンに向けて一言お願いします。
渡辺「そんなこと言っても怪我しているのはしょうがないというか、与えられた戦力で戦うのが監督の仕事だと思っているので、今いる戦力を何とかレベルアップして、今ダントツの最下位にいるのですが、このままじゃ終われないという気持ちはチームみんなで持っています。しっかりチームを立て直して勝負できる位置に持っていきたいなと思います」
※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー