「お父さん、入院します」突然の入院に手術…遠方に住む両親に起こった出来事とは【体験談】
遠方に住んでいる母親から突然来たメッセージには「急なお知らせですが、お父さんが入院します」という文字。数時間後に気付いた私が母に返信したものの、電話もつながらず……父の入院から始まり、退院までの母とのやりとりの体験談です。
電話もメールもつながらず不安に…
長かった子どもの夏休みも終わりが近づき、終わっていない宿題の管理に追われていた8月下旬のことでした。母からのメッセージには「お父さん、入院します」の文字が。私はしばらく気付かず数時間後に見て驚きました。
「どうしたの?」「何の病気?」と返信するも、既読になりません。夕方自宅と携帯に電話しますが、つながりませんでした。父の入院の理由はなんだろうと不安になりました。80代前半の父は近年片目が見えにくくなっていて、手術をしないと将来見えなくなると言われていたのですが、全身麻酔や手術の不安があり悩んだ末に断念した経緯がありました。やっぱり手術することになったのだろうか? 思い当たることはそれくらいでした。
気がかりな全身麻酔
夜になってようやく母から返信がありました。父は心臓に持病があり、定期的に通院をしていました。入院の数日前からおなかが張ってパジャマのズボンのゴムがきつく感じたりしたため、総合病院で診察したところ、胆のうに石がたまっており、ほかの臓器を圧迫していることがわかりました。黄疸も出ていて、急性胆のう炎、胆管炎の診断でそのまま入院、手術になったそうです。
そして当然、手術は全身麻酔とのこと。高齢の父が悩んで止めた全身麻酔をすることになったということに、不安がありました。さらに父は数年前から認知症で、少しずつ症状は進んでいるので入院手術で少なからず影響を受けるのではないかということも気がかりでした。
激痛からの緊急手術、リハビリを経て
その後、父は入院中、点滴中に胆石が動いて激痛を伴い、すぐ緊急手術となりました。ここで手術の説明を医師から聞き書類に署名することになったのですが、母も高齢のため説明が理解しづらく、今回は弟が電話で説明を聞き、母が署名することになったそうです。
幸い心配していた手術は無事終わり、入院中父は多少記憶があいまいになる症状が見られたものの、リハビリを終えて2週間の入院ののち退院しました。ちょうど出張で帰省した弟が退院時の説明を聞き、父は無事退院しました。思ったより元気だった父を見て、弟はそのまま帰ったそうです。
今回の父の入院中、自宅で母が転倒し骨折するという二次災害がありました。父の手術と母の骨折に加え、母の兄嫁も足もとが弱っており、秋に予定していた叔父の納骨も延期になったそうです。周囲の兄弟が次々と亡くなったり弱っていったりするのを聞いて、母も心細くなっていたようでした。また父は、このたびの入院で別の病気も見つかったので、今度は別の病院で入院して治療することになりました。
まとめ
入院や手術など、遠方に住んでいる親のことは、すぐに駆けつけることができないため、大変気がかりでした。遠方の両親への不安はまだまだ尽きませんが、これからもサポートしていこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:フジイノゾミ/40代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
※一部、AI生成画像を使用しています