イタリア大使館で元ジュビロ磐田・スキラッチさんの追悼式。藤田俊哉SDやザッケローニ氏が“稀代の点取り屋”に思い馳せ…
ジュビロ磐田の藤田俊哉スポーツダイレクター(SD)が10月2日夜、東京都港区のイタリア大使館で、元イタリア代表FWサルバトーレ・スキラッチさんへの追悼スピーチを行いました。式典には、高原直泰さんや川島永嗣選手、アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督らも駆けつけました。
藤田SDの追悼スピーチ全文要約
1990年イタリアワールドカップの得点王、そして日本のジュビロ磐田で4年プレーしてくれて我々に大きな影響を与えてくれた偉大な選手が、天国に召されたという非常に悲しい知らせを受けた。
彼は天性のゴールハンターだった。ジュビロ磐田ではその後に、中山雅史さん、ゴン中山、彼のような日本を代表する得点王、ストライカーが生まれた。そしてその後には、ここに来てくれている高原直泰、その後は前田遼一。いずれもトト・スキラッチの彼のプレーから学んで、得点王、ストライカーに育っていった。
トト・スキラッチと我々との時間は、選手だけでなく、日本サッカー全体に大きな影響をもたらしてくれた。これから先、永遠に彼のプレー、存在は我々の胸に刻み込まれている。彼のここでの世界的な活躍をこれからも胸に刻んで、日本のフットボールがこれから世界に出て行くために彼のプレーを、存在を生かしていけたら、日本で活躍してくれたことも、もっともっと報われるんじゃないかなと思う。
本来は私がスピーチするより、高原や川島永嗣、ザッケローニさんがここにいるので、そのスピーチの方が良かったと思うが、私は彼と4年間プレーをして、彼の近くでボールを出し続け、彼のゴールに歓喜した一人として、きょうここに立たせていただいた。
いまだに信じられないが、トト・スキラッチがこれからも見守ってくれている。安らかにお眠りいただければと思う。ありがとうございます。