自ら挑戦するバレー 伊賀市唯一の男子小学生チーム 阿山JVC
三重県伊賀市で唯一の男子小学生バレーボールチーム「阿山JVC」は、選手や指導者、保護者が「簡単には負けないチーム」だと口をそろえる。市内各地から集う選手11人は、自ら考えチャレンジできる練習環境で成長し、2月には5年ぶりに県大会で準優勝、東海大会にも駒を進めた。
20年ほど前、地元のママさんバレーチームを率いていた藤村正行監督(54)が、メンバーの子どもたちを集めてチームを作ったのが始まりで、当初は河合小(現・阿山小)の児童が中心だったが、現在は主に市内北部の小学校に通う児童たちが在籍している。
練習の前半はストレッチやパス、サーブなどの基礎に費やす。小学生の試合はローテーションが無く、身長や技術などでポジションを決めてしまいがちだが、藤村監督は「将来、どこでバレーをしても恥ずかしくないよう、一人ひとりが何でもできるように練習している」という。
県小学生バレーボール連盟によると、県内には現在、男子チームが14あり、伊賀地域では他に名張市の「赤目ファイターズ」が活動している。
全国大会に進んだ実績もある阿山JVCだが、5年前は県大会で準優勝した翌日から新型コロナの影響で活動ができず、東海大会も中止に。厳しい時期を経て、明るい兆しが見えてきた。
「チームのみんなと一緒にプレーできるのが楽しい。いろんな人たちのために『勝つんだ』という気持ちがプレーにつながっている」と話すのは、主将を務める壬生野小5年の西澤春樹さん(11)。4月からは6年生として「自分でも『頑張った』と言える1年にしたい」と思いを話した。
活動は阿山小(伊賀市馬場)体育館で月、水曜の午後7時から同9時と土曜午前9時から正午。月会費2000円(保険代別)。活動の様子や試合予定などはインスタグラム(@ayama_jvc)に掲載している。
問い合わせは藤村監督(090・3834・2640)まで。