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青葉消防署 救急出場が過去最多 熱中症対策を呼び掛け

タウンニュース

救急現場の状況を説明する宇多署長

日本全国で連日続く猛暑。横浜市内でも7月に観測された猛暑日の日数は観測史上最多を更新し、8月以降も高温が続くと見込まれる。青葉区では熱中症による救急搬送が急増しており、青葉消防署はエアコンの使用や屋内であってもこまめな水分補給など熱中症予防を呼び掛けている。

熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで発症する。初期症状は立ちくらみやめまい、大量の発汗、筋肉痛などを引き起こし、重症化すると嘔吐や頭痛、けいれんなど最悪の場合には、命に関わる危険性もある。

青葉区では、5月1日から7月31日までの熱中症搬送件数は82件。そのうち重傷者は1人、中等症者は26人、軽症者は55人だった。また、65歳以上の高齢者が37人と半数近くを占めている。高齢者や子どもは、喉の渇きに気付きにくい、脱水症状を起こしやすい、体の熱を逃がしにくいため特に注意が必要だという。

救急現場は逼迫

熱中症による救急搬送を含む市内上半期(1月1日〜6月30日)の救急出場件数は、過去最多を記録した昨年を上回るペースで増加している。

出場件数は12万3273件で、前年比6274件の増加。1日当たりの平均救急出場件数は677件で、前年から31件増加。2分8秒に1回は、救急車が出場していることになる。

青葉区の出場件数も7月31日時点で約9120件。前年比で約700件増加している状況で区内の救急現場は逼迫している。区内では出場件数の増加を受けて7月から、5隊の救急隊を6隊に増隊し、対応しているが、「5隊の人員が6隊分を休みなく回しているような状況だ」と宇多範泰青葉消防署長は振り返る。「病院の収容人数にも限りがある。受け入れ先が決まるまで通常より時間がかかり、現場到着の遅れも発生する」と話す。

室内でも要注意

まずは、熱中症にならないための予防意識を高めてほしいという。外出時は帽子や日傘を使用して日差しを避けること、涼しいところでこまめな休憩、水分補給はもちろんのこと、室内でも注意が必要だという。

熱中症の搬送者の中でも室内で発症する高齢者が多く、室内であっても1日1・2リットルを目安に喉が渇く前に水分補給、エアコンの活用を促す。また、発症してしまった際は涼しい環境へ避難し、経口補水液も効果的だという。「救急車の台数も限られている。まずは予防に取り組める熱中症対策を」と宇多署長は呼び掛けている。

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