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堤防ちょい投げ釣りで25cm大型キス登場【三重・磯津海岸】50mの距離でヒット

TSURINEWS

キス(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

台風一過。雲ひとつなく清々しい秋晴れが広がる9月7日。三重県四日市市の磯津漁港にキスを求めて友人と釣行した。

磯津漁港でキス釣り

今シーズン、近海の遊漁船ではキス便で2ケタ釣果が続き好調を維持している。特に8月から20cmを超える良型も交じり始め、まさに今が最盛期だ。

ポイントとなる吉崎海岸では産卵のために接岸していると情報をキャッチしたので、隣接する磯津港南防波堤からチョイ投げで狙ってみた。

当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

当日の状況

当日は朝マヅメを狙うため午前5時に到着すると、20人ほどが等間隔に並んでおり大にぎわい。ルアーやサビキ、チョイ投げなどさまざまな釣法で豊富なターゲットを狙っていた。

磯津港南防波堤は幅6m、長さ200mの巨大な構造物で、磯津漁港を内海と外海に隔てる。

いろいろと目移りしそうになるが、今回はキスがメインなので東側の吉崎海岸に面する位置を拠点にした。

釣り場の風景(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

友人に良型シロギス

40m投げて、着底後にゆっくり仕掛けをズル引きして寄せてくる。連続してオモリが砂紋に当たる振動が伝わる。潮の流れが良く、キスが好むポイントだ。底の環境は整っているのであとは群れの回遊を待つのみ。

友人のサオにヒット。手前20mの距離で食ってきた。連続してサオを曲げる強い泳ぎはキス特有の引きだ。手前のテトラに潜られないよう素早く寄せて1匹目をキャッチした。

釣れたのは15cmのシロギス。8月の平均サイズと比較すると成長しており、型が良い。無事キスの顔を拝むことができたのでひと安心した。

友人も良型キャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

その後も小さなアタリが連続するが、なかなかフッキングしない。キスの群れは浜辺に寄ってきているが、各個体のサイズが小さいようだ。ハリが口に収まらずエサごと吐き出している。

付けエサのイシゴカイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

銀色に煌めく極太25cm登場

そこで沖合50mまでキャストしてポイントを変え、別の群れを探る。すると早速ヒット。サオを大きくしならせる今日一番の引きだ。絶え間なく瞬間的な突進を繰り返す魚体の荒々しさに胸が躍ってしまう。

次第に近づいてきたので、サオを立てて浮上させると銀色にきらめく魚影が姿を現す。大きく曲がったサオに魚体の重みを感じながら極太のキスを釣り上げることに成功した。

サイズを測ってみると25cmの良型だ。腹の中に卵が詰まっており、産卵のために群れが接岸していることは間違いないだろう。一瞬だったが、素晴らしい時間に大満足できる1匹となった。

その後、日が昇るにつれて釣り人が増えてきたので、早めにポイント移動するため納竿した。

25cmの立派なキス(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

抱卵個体多く群れも大きい

アサガオの花一時。キスが産卵のために接岸する時期は6月から10月。そのなかでも群れが大きく、数釣りが楽しめる期間には限りがある。

吉崎海岸のキスはまだ抱卵個体が多く、群れの規模も大きい。春から成長して身の肥えた旬のキス。数釣りできる今こそ狙ってみてはどうだろう。

使用した仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)

<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年9月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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