人生初の名古屋で、何もわからないまま最も名古屋っぽそうな駅弁を食べたら大正解だった
やってきました名古屋駅! 通過したことは数えきれないほどあるが、降りたことは1度も無かった。人生初なので、もちろん名古屋の知識はゼロ!
来たからには名古屋っぽいグルメとか食べてみたいけど、ようわからんしなぁ。そういう時は駅弁だ。だいたいその土地の名物が入っている。お、こいつからは高い名古屋力(ぢから)を感じるぞ!
・名古屋
名古屋駅の駅弁売り場で、最も名古屋らしいものを探していた私の目にとまったのは……そう、「なごや」だ。
松浦商店というメーカーによる幕の内弁当である。決め手は言うまでもなく「なごや」という商品名。
「なごや」以上に名古屋な弁当などないだろう。なんせ名前がそのままなのだから。「名古屋」や「NAGOYA」があれば話は変わってくるが、そのようなものは見当たらなかった。
近くに「なごや満載」もあったが、「満載」がついているので名古屋純度は「なごや」に劣る。
おっと、そこの名古屋民。名前で安易に決めるなとか言わないでくださいね? 愛知で開催された2005年日本国際博覧会の通称は「愛・地球博」でしたからね。”あいち” でやるから”あい・ち” 球博。ね? 名前で決めていいんですよ。
・松浦商店
ということでゲット。1240円だった。
もし微妙だった時にそなえ、失敗しようがなさそうな「みそ串かつ(430円)」も購入。
まずはこの松浦商店というメーカーだ。創業大正11年とある。公式HPによると、江戸時代に名古屋城下で魚問屋をやっていたのが始まりらしい。
現在の住所も愛知県名古屋市だ。マジで弁当の名前だけで選んだが、DNAはガチ名古屋! 最良の出だしだろう。
それでは開けてみよう。
なるほど、渋いな。真ん中にいるのは、サワラの照り焼き。
サワラと言えば漁獲量では福井、ブランド的には京都の京鰆。名古屋は関係なさそうだが、しっとり&ジュワッと旨味が染み出るいい照り焼きだ!
こっちは京都名物の八幡巻! 牛肉で巻いている。ゴボウにもよく味が染みていて美味い。
これは何だ? 磯部揚げには違いないが……豆腐! 豆腐の磯部揚げだ!! 面白い。初めて食べたが、ちくわとは違ったウマさがある。
そんな感じで箸は進み、煮物や玉子など、どれも丁寧な仕上がりでとても美味い。間違いのない幕の内弁当だという確信を得た。
ということで、名古屋っぽいものを求めて完全に名前だけで選んだ駅弁「なごや」。名古屋っぽいものは特に入っていなかったかもしれないが、どこに出しても恥じぬ高いクオリティの幕の内弁当だった。
The 名物 みたいなコッテコテのものを食べてみたい気持ちもあったが、駅弁を漁っていると下手なクオリティの名物弁当に出くわすこともある。弁当は最終的に美味さが全てだ。その観点から、名古屋の駅弁「なごや」は大正解だった。
参考リンク:松浦商店
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.