松任谷由実から多摩コメント届く!
東京の多摩地域にお住まいの方、出身の方もそれ以外の方にも多摩を愛していただきたい、知っていただきたいという番組「立飛グループpresents東京042~多摩もりあげ宣言~」(略して「たまもり」)。MCは土屋礼央さん(国分寺市出身)&林家つる子さん(八王子市の大学出身)。
今週は、あの多摩のレジェンド、松任谷由実さん(八王子市出身)からサプライズコメントが届く! 以前から土屋が言っていた“両親が学生時代のユーミンさんを教えていた”という話がユーミンさん本人も言及! また「中央フリーウェイ」や多摩が音楽の原点となったという貴重なエピソードも。
松任谷由実さん(八王子市出身)から多摩コメント届く!
まさかのサプライズ!
土屋:ここで・・・(♪中央フリーウェイ/荒井由実 が流れて・・・)番組スタッフから、“素敵な方からのコメントを頂きました。心して聴いてください”という・・・!?
つる子:なんだ、なんだ!?
土屋:この曲が流れてCHARAさんではないと思う(笑)。
つる子:(笑)。
土屋:なんだろう・・・ちょっとコメントを聴いてみましょう、どうぞ!
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ユーミンさんの多摩の思い出①「東京0424-」「東京競馬場でピクニック」「立川でロックのレコード」
ユーミンさん:「立飛グループpresents 東京042~多摩もりあげ宣言~」をお聴きのみなさん、土屋礼央さん、林家つる子さん、こんにちは! 松任谷由実です!
(土屋&つる子:すごい!)
ユーミンさん:私が「八王子市」出身ということをご存知の方もいらっしゃると思います。電話番号の頭が「東京0424」だったかな・・・離れてだいぶ経つので。たしかに「東京042」がつくんですよね。学校が電車通いだったから電車の中から見える風景が思い出されます。
ユーミンさん:「中央フリーウェイ」は、もっとハイティーンになってからクルマに乗せてもらうようになってからの思い出です。「東京競馬場」は競馬がやっていない時にピクニックに連れて行ってもらって。広々として気持ちよかったなと思ったのと・・・あ、どんどん思い出されてくる・・・
ユーミンさん:「八王子」ピンポイントというよりも、子供の頃に「八王子」から多摩一帯どこかに行ったことが思い出されます。
ユーミンさん:「立川」は今はすごい町になっちゃっているみたいですね。「昭和記念公園」になってしまいましたが、広大な“立川米軍基地”があったんですよ。幼馴染の家族がそのほとりに住んでいたので、基地の中まで連れて行ってもらったりしました。私が今あるのは、その時に連れて行ってもらってロックのレコードをたくさん買ったおかげ。
ユーミンさんの多摩の思い出②「美大時代、土屋礼央の母に教わっていた!」
土屋:そして! 私は土屋礼央さんのご両親に絵を習っていたことがあります。
(土屋:うおぉぉっっ!)
ユーミンさん:はっきりは思い出せなかったんですけど、そのお話と、ここにある土屋礼央さんのお写真があって面影からまた蘇ってきました! 土屋礼一さん・土屋侑美さん。土屋侑美さんの旧姓は何だったかな・・・
(土屋:カツモトです!)(つる子:笑)
ユーミンさん:福井の和菓子屋さんのお嬢さんだったんだけど、お付き合いされている頃に、お母さまの方に習いに行っていた。「武蔵美」のグループですかね。私が入ったのは「多摩美」なんだけど、その時にすごく覚えているのが侑美さんの部屋でデッサンをしていたら、テレビで“あさま山荘事件”がやっていて。受験を控えていた寒い日でしたよ。美大とはいえ、ああいう学生運動の世界にこれから向かっていくのかって不思議な気持ちになりましたけどね。
ユーミンさん:そうですか、そんなお二人の息子さんだったんですね。私とご両親が撮ったお写真があるそうで。“これから歌手でデビューするので絵を辞めます”って言って辞めていかれたという・・・それは覚えてない。できれば両方やりたいなって感じではいたんですけど。土屋さんのご両親は私を応援しようとデビューシングルをレコード店に買いに行ってくださったそうで。本当に嬉しいです!
ユーミンさん:絵の方には進まなかったけど、こうしてワープするかのように息子さんと共演させて頂けるなんて人生は不思議だなって。時間の流れ方がメビウスの輪のような感じがします。
(土屋:宝物だね!)
11月18日リリース、松任谷由実さんの40枚目のアルバム「Wormhole / Yumi AraI」
ユーミンさん:そんな私、松任谷由実ですが11月18日に40枚目のオリジナルアルバム「Wormhole / Yumi AraI」をリリースします! アルバムタイトルの「Wormhole 」とは異なる時空や多次元を繋ぐトンネルのこと。このアルバムでは、その「Wormhole 」を潜って現実と想像を、過去と未来、そして異なる自分自身をつなぎ合わせるという試みにチャレンジしました!
ユーミンさん:異なる自分というのはどういうことかというと、もし“荒井由実”が私の肉体を離れてどこか別の次元で生きていたら、そこに存在する荒井由実はどんな音楽を作っているのか、どんなふうに歌っているのかということを想像してみたんですね。そこで“Synthesizer V”という歌声合成ソフトがあるんですけど、今回特別に“荒井由実”“松任谷由実”の数百曲に及ぶ歌をラーニングしてもらい、“第3の松任谷由実の声”を作ってもらいました。このプロジェクトを"Chrono Recording System(クロノレコーディングシステム)"と名付けました。
ユーミンさん:“第3の松任谷由実の声”を最初に聞いた時に、えも言われぬ不思議な感じがしました。私の声なことは確かなんだけど、別人なんですね。そんなことが起こるのかなと思っちゃいました。
ユーミンさん:そして、この新たに生成された“第3の松任谷由実の声”と現在の私の声を一緒に使いながら制作して行ったんです。どこか懐かしい趣を感じて頂きながらも、松任谷由実の新たな挑戦も感じ取って頂けたら嬉しいです。
ユーミンさん:現在、こんアルバムを引っ提げて全国ホールツアーも開催中です。会場にも遊びに来て頂けたら嬉しいです。以上、松任谷由実でした。
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土屋:・・・ちょっと、これ何!? 嬉しいなあ。
つる子:感動しました! こんなにたっぷりとお話せくださって!
土屋:ユーミンさんの声を聞いた時、アルバムを出されるからプロモーションの一環として嬉しいなと思ったけど、その前段階のエピソード! こんなにパーソナルに語って頂いて。
つる子:ほんと、ゲスト出演して頂いたかのような感覚です。
土屋:父親と母親からユーミンさんを教えていたという話を聞いていたよ、写真もあったよ。オレの知っているユーミンさんじゃなくて、若い頃の荒井由実さん時代だから。たしかに面影はあるけど、オレは親がウソを言っているなっていうくらいわかんなかったの。その後、1回、松任谷由実さんとどこかのパーティーでお会いすることがあって。うちの事務所の社長もいたのでユーミンさんに挨拶したいと言って、“うちの父と母が・・・”って言ったけど、いろんな人が並んでいる順番の所だったから、ユーミンさんは“ああ、あの時の”と言ってくれたけど、オレは覚えてないのかなって思っちゃって。それが20年近く前の話だったから。
つる子:はい。
土屋:うちの母親が“福井の和菓子屋のお嬢さん”だなんて話はどこにも出していないから。“あさま山荘事件”の話はうちの母親はしてた!
つる子:繋がった!
土屋:これはちょっと・・・録音素材をもらうことは可能ですか!? うちの両親に伝えたいな。いや~、生きていてよかった!!
つる子:嬉しいですよね~。
土屋:そして、ユーミンさんがアルバムが出るんですよ。
つる子:松任谷由実さんの、40枚目のオリジナルアルバム「Wormhole / Yumi AraI」が11月18日にリリースされます。このアルバム「Wormhole / Yumi AraI」と連動した全国ホールツアー「THE WORMHOLE TOUR」が、11月から来年12月まで、来年72歳になるユーミンさんの年齢に合わせて全72公演開催されるということです!
土屋:マジで!? ちょっと待ってくれよ、ユーミンさん。すごいよ。
つる子:そして、最初の公演場所は多摩です! 11月17日と18日は「府中の森芸術劇場 どりーむホール」でございます。
土屋:このアルバムから1曲聴きたいよね!
11/15 OA曲 天までとどけ / 松任谷由実
リスナーの多摩愛が溢れるメッセージを紹介
土屋:今週は皆さんから多摩愛が溢れるメッセージを紹介していきます!
つる子:はい! 東京都西東京市の「中野」さんからです。
土屋様、つる子様、いつも楽しく拝聴させて頂いております。以前、古街道についての放送を興味深く拝聴致しました。それを聴いて、ふと多摩地域に“暗渠(あんきょ)”はどれだけあるのかと思いメール致しました。もし出来たら2週くらいにわたって特集して頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。
土屋:旧街道というのは江戸時代以降に作られて、それより前の道を古街道と。で、“暗渠(あんきょ)”は僕も詳しくないけどブラタモリを見ていた印象で言うと(笑)、川を埋め立ててその上を道にする、川を地下に流して上を土地にしてというのを“暗渠(あんきょ)”と言うんですよ、ブラタモリ情報です、おそらく合っています(笑)。
つる子:(笑)。
土屋:多摩の“暗渠(あんきょ)”、いいかもしれないですね。地図、古街道、暗渠・・・いよいよ若者がこのラジオについて来れるか。
つる子:ディープはディープで楽しいですよね(笑)。
土屋:この番組は多摩の歴史を知ることができるので、こう言うのを挟んでいかないと、挟んでいきたいという年齢にもなってきた。暗渠について詳しいという他薦・自薦、メッセージを送っていただければ。結果、地図研究家の今尾恵介さんが来る、みたいなことがあるかもしれない(笑)。
つる子:いけますよ~って(笑)。
(TBSラジオ『東京042~多摩もりあげ宣言~』より抜粋)