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子どもたちに勉強と食事の場所を無償で提供する「ステップアップ塾」の挑戦

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子どもたちに勉強と食事の場所を無償で提供する「ステップアップ塾」の挑戦

子どもたちに無料または安価に食事を提供する「子ども食堂」の活動が全国的に広がって久しい。

「高知家の○○」では、以前に高知県内の子ども食堂を取材させていただいた。

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今回ご紹介するのは、そうした活動とはまた違った、子どもたちの教育とすこやかな成長を支える無料の塾「ステップアップ塾」の取り組みだ。

塾もご飯も無料?「ステップアップ塾」とは

高知市はりまや町にある「土佐塾予備校」の一室。

土曜日の夕方なると、子どもたちとたくさんのボランティアスタッフが集まってくる。

写真提供:高知ユネスコ協会

午後4時から2時間、塾へやってきた小中学生それぞれの学習進捗に合わせてマンツーマンで支援が行われる。

16人の定員で、シングル家庭や児童養護施設から通う子など生活環境は様々だ。

そして、午後6時なると教室にいい匂いが漂ってくる。

写真提供:高知ユネスコ協会

お待ちかねの食事の時間だ。

高知県内の飲食店や生産者さんなどから支援で届いた食材を、ボランティアスタッフが調理をして提供している。

写真提供:高知ユネスコ協会

塾も、食事もすべて無料。

子どもたちは経済的な負担なしで、学習の機会と健康的な食事を得ることができる。

今は人生のボーナスタイム!九死に一生を得て「やってみよう」と決意

ステップアップ塾を運営する「高知ユネスコ協会」の理事長・和田栄治さんにお話を伺った。

和田さんは普段は土佐塾中高の教員として教育に携わる方だ。

2023年9月にステップアップ塾を開所し、2024年1月には高知ユネスコ協会を設立した。

高知ユネスコ協会では、ステップアップ塾のほか、スタディキャンプという平日の自習室の運営や研修旅行、教育シンポジウム、そのほか各種イベントなど、教育に関する包括的な活動をしている。

-教員をしながら、なぜこうした活動を始められたのですか?

和田さん:最初は、大学時代の友人からの誘いでした。その友人は、東京でステップアップ塾のスキームを生み出して活動していました。その彼から、ぜひ高知で立ち上げてくれと誘われました。しかし、すでに教員として忙しい毎日を過ごしていたため、とてもできないとその誘いを断り続けていました。

当初は固辞していた和田さんだったが、あることが転期となって開所に向けて進み出す。

和田さん:2023年に心筋梗塞で倒れ、一時心肺停止になりました。そこから奇跡的に回復し、心臓へのダメージもなく、なんと1週間で退院。そんな体験をしたので、今はボーナスステージを生きている気持ちです。それならば自分のできることをやってみようと、友人の誘いを受けてステップアップ塾の開所に向けて動き出しました。

説明会の参加はたった2人!自習室は2ヶ月間利用ゼロからスタート

2023年9月の開所に先立ち、8月にステップアップ塾の説明会を開催するも、訪れたのはたった2人。

スタディキャンプ(平日の自習室)に至っては、最初の2ヶ月間は利用者ゼロという状況だった。

和田さん:それでも毎日午後6~9時まで教室を開け続け、ひとりぼっちで「なにこれ?笑」と思ったこともありました。12月頃には安定的に利用者が訪れてくれるようになってきて、その頃からボランティアスタッフも増え、みんなで教室運営できるようになっていきました。

写真提供:高知ユネスコ協会

今では、ステップアップ塾は16人の定員いっぱいとなり、来年度からは定員の拡充を予定している。

和田さん:この活動を通して子どもたちに「静かに勉強ができて、食べ物があって、見守りの人がいる」そんな安心できる場所を提供でき、高知の教育格差が是正されればと思っています。そのためにも、資金調達が必要です。この活動を安定的、長期的に続けていくために、現在クラウドファンディングに取り組んでいます。ぜひご支援をお願いします。

子どもたちの教育という未来につながるプロジェクト。

挑戦を続ける高知ユネスコ協会は教育格差の解消という大きな夢に向かって、一歩一歩、でも着実に歩みを進めている。

▼▼▼クラウドファンディングはこちらから▼▼▼

https://readyfor.jp/projects/kochiunesco0902

※ネクストゴール500万円に向け挑戦中

文/長野春子

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