【初冠雪が観測!】あす8日(水)は寒さゆるむ…原因は「雨」 北海道の天気予報&気象予報士解説/2025年10月7日更新
北海道のあす8日(水)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
けさは今シーズン一番寒い朝に
今朝は、空気が冷たかったですね。風が弱く穏やかに晴れたため、地表付近の熱が上空に逃げる放射冷却の影響で、今シーズン一番寒い朝になりました。
最も気温が下がったのは稚内市沼川で-2.0度。全国でこの秋初めてマイナス気温になりました。札幌も初の一ケタ7.9度まで下がりました。日中も涼しく、最も上がった渡島西部の木古内町でも21.7度など、道南でかろうじて20度に届いた程度でした。この寒気の影響で、稚内地方気象台では利尻山の初冠雪が観測されました。
お天気クイズ!○○に入る言葉は?
今回は気象台の観測に関するクイズです。今シーズンから○○と○○が観測されません。何でしょうか?
正解は…初霜と初氷が観測されなくなります。
昨シーズンまでは観測されていたのですが、どうしてなのでしょうか?
一つは観測技術の発達です。こちらは推計気象分布といって、検索して見ることもできます。アメダスのデータなどを基に、アメダスのない地域でもおおよその気温が分かるものなんです。これによって、気象台が発表しなくても霜がおりる、氷が張るような寒さになっているということが確認できます。また、霜注意報や水道凍結などの注意を呼び掛ける低温注意報も浸透してきたことも理由の一つです。
さて、あす8日(水)は寒さが緩みますが、その原因は「雨」なんです。
雲が布団代わりになり、南から暖かく湿った空気が流れ込むためです。ただ、雨の降り方には注意が必要です。今後の予想です。夜も胆振地方を中心に雨が降り、札幌も時折雨が降るでしょう。
日付が変わると日本海側から雨の範囲が一気に広がります。日本海側北部を中心に激しい雨による土砂災害や道路の冠水、川の増水に注意して下さい。
8日(水)の天気と気温
稚内です。宗谷地方では、あす8日(水)は日付が変わってから朝にかけて、1時間に30ミリとバケツをひっくり返したような激しい雨の降るおそれがあります。
あす8日(水)の天気と気温です。
午前を中心に雨が降り、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要です。最低気温はけさより大幅に高く、14度前後でしょう。最高気温は21度くらいですが、夜は北風で朝より寒くなりそうです。
室蘭では波がありますね。
あす8日(水)にかけて2メートル前後とやや高くなります。あす8日(水)の早朝は雨の強まる時間があるでしょう。
あす8日(水)の時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌など昼頃まで雨が降り、後志や檜山、日高地方を中心に雷を伴って雨が強まります。午後は北風が強まり、夜は石狩湾周辺で弱い雨が降りそうです。
道北・空知です。
午前中は雨が降り、早朝は宗谷や留萌、上川北部で激しい雷雨となりそうです。夜は寒気の影響で、海岸部を中心に弱い雨が降るでしょう。名寄の最低気温はけさより12度も高くなります。
道東・オホーツク海側です。
昼頃まで広く雨が降るでしょう。午後は太平洋側で天気が回復し晴れる見込みです。気温は朝から広く2ケタで、日中は21度前後でしょう。
8日(水)からの週間天気予報
旭川です。あす8日(水)は少し寒さが緩みますが、雨の後は再び寒気が強まります。
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
木曜も寒気の影響で札幌周辺で雨が降りそうです。その後も曇る日が多いでしょう。あす8日(水)の夜から寒気が強まるため、峠では路面凍結に注意して下さい。
太平洋側です。
木曜から土曜にかけては晴れますが、気温は平年並みに戻り、朝晩は一ケタ、昼間も20度に届かないでしょう。寒暖差による体調管理に気を付けて下さい。
8日(水)の札幌の朝昼晩の天気
あす8日(水)の札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
あすは雨具が必要ですね。昼頃まで雨が降ったりやんだりです。午後は北風が強まって朝より帰りの時間の方がヒンヤリします。調節しやすい服装が必要です。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月~金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。
※7日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU