愛川町 中学生に地域史伝える 郷土博物館の学芸員が授業
愛川町では、町内の子どもたちが町の歴史について理解を深めて町への愛着心を育んでもらおうと、町郷土資料館の学芸員が講師を務める授業「中学生への愛川歴史の教室」を開始した。
今年で町政70周年を迎えることを記念した事業で、町内の中学校3校の1年生、計284人を対象に実施する。初日となった5月22日は、愛川中学校の1年生50人が授業を受けた。生徒らは、町の成り立ちや養蚕業により「糸の町」として発展した町の歴史、宮ヶ瀬ダムの建設史などを、昔の写真や映像を見ながら学習した。
講師を務めた学芸員は「歴史は人が創るもの。今日の愛川町があるのは先人の方々のおかげ。皆さんの1日1日がこれからの愛川町を創ります」と生徒にメッセージを送った。
授業に参加した生徒は「町にこんな歴史があったなんて知らなかった」「写真や映像を見て、あらためて愛川町が糸の町だったと実感が持てた」といった感想や、「愛川町の一員として、こうした町の歴史をまだ知らない方に伝えていきたい」と振り返る声もあった。