【空手で「人に優しくなる」】武道を生活の一部として取り入れて!空手道城の愚痴!
宮藤官九郎さんがいろんな職業の愚痴を聞く番組。
1月24日の放送は、空手道場の愚痴!
S松さん(番組のリスナー)
・2005年世界空手道選手権優勝
・道場を開いて今年で25周年
S木さん
・空手道場を開いて7年
S松:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、いまどき、空手なんて習っても仕方ないって思われがちなんです。
宮藤:そんなこと言わないでくださいよ~!
一同:笑笑
宮藤:俺そんなこと言ってないですよ?俺一言も言ってないそんなこと!
S松:かつてはですね、自分たちが若い頃は、男はやっぱ強くなきゃいけない。
宮藤:男は強くなきゃいけない!
S松:はい。強ければモテるし、やっぱりそれなりのね立場も守れるということで。ただ、現代は男性の趣味自体が、どうやら一位は料理らしいんですね。
宮藤:ああ~。
S松:喧嘩が強いよりも、料理ができる方が価値があるっていうですね。その価値観がもう変わってしまっていて、どんなに強さに憧れたとしても、自分がそうなろうとは思わないんですね。それが大きな理由かなという。
宮藤:女の子の意見聞きましたか?本当に?強い方がいいですよ!どっちかと言ったら、そりゃ料理できることも大事だけど、強い男に守ってもらってっていう人もまだまだいると思いますけどね。
S木:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、空手に全く興味のない保護者がいるんです。
宮藤:問題じゃないすか!9割の親が「礼儀を教えてくれ」って叩き込んでるわけでしょう?それなのに親が空手に興味がない?
S木:そうです。興味がないって言うとちょっと語弊があるかもしれないですけども、「挨拶を教えてください」って入会のときに話をするんですけども。入会した後、数日後に親が全く挨拶しないっていう。
宮藤:ああ~。
S木:道場にポーンと入れたら、普通であれば「お願いします。」とか「強くさせてください。」とか。「今日こうだったのでこうなんです。こうしてください。」って言って、一つの会話があるんですけども。お母さんが道場まで来てそのまま子供を入れて、子供を「押忍!」って言うんだけど、親は目合ってるのに何も挨拶、会釈もする訳でもなく居なくなくなるみたいな。
宮藤:ああ・・・。『「まずお前だろう!」と。「空手が必要なのはお前だ!」と。お母さんあなたですよ空手が必要なのは!ねえ、こっちは「押忍!」って言ってます!』 『ああ、よろしくお願いします・・・」
一同:笑笑
S松:宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど、ぜひ武道を生活の一部として取り入れていただければと思います。
宮藤:確かに生活の一部だとして、ね。礼儀とか正座することとかも、空手だって思えば。確かに、勝ち負けだけではない。
S松:押忍。
宮藤:心技体を鍛えることができる。
S松:そうですね。押忍。
宮藤:なるほどなあ。本当に「人の道」ですね。人の道を教わる場ですね。「人に優しくなる」ってことですもんね。なかなかでも今、世の中が「強い=かっこいい」じゃなくなってきてるし。なかなか空手の魅力って伝えづらいですね。でも別に、"強くなる"っていうのは"喧嘩に強くなる"っていうことじゃなくてね?
S松:"自分に"ですね。「自分に勝つ」ということです。
宮藤:わかりました。ありがとうございます!今日は勉強になりました!私も親父ボクササイズから・・・
一同:笑笑
(TBSラジオ『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』より抜粋)