花水の歩道橋、撤去へ 利用者減少などにより〈平塚市〉
中央地下道南側の交差点に架かる「花水第二歩道橋」が、撤去に向けて関係機関と調整中であることが市への取材で分かった。
市道路整備課は、定期的な点検、診断により歩道橋の状態を把握するため、横断歩道橋長寿命化修繕計画を２０１８年に策定。おおむね５年が経過したことを受け、３月に計画を見直した。
市で管理する歩道橋は５カ所あり、花水第二歩道橋は１９７３年に完成。同課によると、22年度の点検では４段階の区分で２番目に健全性が高いとされたが、翌年の調査で利用者が１日20人に満たないことなどを理由に撤去の方向性が示された。
歩道橋の多くは、高度経済成長期に交通量の多い交差点や通学路などに設置された。しかし、少子高齢化や周辺環境の変化などで必要性が低下しているケースもあり、老朽化による維持管理費も課題だ。花水第二歩道橋近くの青果店で働く20代の女性は「自分も使わず、利用者もあまり見ない。撤去されても影響はないのでは」と話す。
他の歩道橋も22年度中に点検が行われ、「本宿歩道橋」は早期に措置が必要なことから今年度中に修繕工事を予定。「八幡第二歩道橋」は昨年修繕工事を終えている。「老松八千代歩道橋」と「花水歩道橋」は健全だった。
同課は「利用状況や地域の声を聞きながら、今後のあり方について検討していく」としている。
