祖父の思いも詰まった17、18勝目。東レアローズファイナル6進出!たくさんの感動と勇気をありがとう
決まった!! この瞬間をずっと夢見て駆け抜けた
2024年3月17日。東レアローズが勝てば、5季ぶりのプレーオフ進出が決まるVリーグレギュラーラウンド最終戦。
東レはVC長野トライデンツに第1セットこそ23-25で奪われたものの、第2セットから真骨頂を発揮しました。第2セット25-21、第3セット25-13、第4セット25-21。鮮やかな逆転勝ちで、プレーオフ進出を決めました。
東レを追いかけて6シーズン目。ずっと願ってきた2度目のプレーオフ進出です。試合会場に行くことはできませんでしたが、配信された試合を見て「やったぁ」と涙がこぼれました。
前を向いて全力で東レを応援した370日
バレーボール部だった祖父と東レの話をするのが楽しみの一つで、選手の活躍をこれまで全力で追いかけてきました。
その祖父が3月12日、天国へと旅立ちました。
藤井直伸選手の突然の訃報が届いたのも1年前の3月12日でした。悲しみが押し寄せてくることもありましたが「心はひとつ」という言葉に励まされ、前を向いてチームを応援してきました。
病床の祖父には最後の最後まで「今週でプレーオフ進出が決まるよ」と声を掛け続けました。言葉を発することも難しい中、祖父は亡くなる3時間前、私の呼び掛けに大きく頷いてくれました。それが祖父との最後でした。
祖父は選手のユニフォームキーホルダーを携帯に付け「付けているだけで周りの人が声をかけてくれるから嬉しい」と話していました。必ず枕元に置き、いつも励みにしていました。
祖父を元気づけてくれた東レアローズというバレーボールチームと、選手の皆さんの存在の大きさに感謝しながら、この記事を書いています。今も涙が止まりません。
きっと祖父も天国で東レの勝利を喜んでいることでしょう。ありがとう、東レアローズ。
5季ぶりのプレーオフは3月23日から始まります。つないでくれた奇跡を最後まで見届けるべく、東レのリーグ優勝に向け、祖父の分まで全力で応援するつもりです。
(アットエス編集部 橋口光)