【謎のフルーツ】カシューナッツの果実って見たことある人いる? チーズケーキの香りがするらしいので食べてみたところ……
カシューナッツは、カシューのナッツだった……。
冒頭からコイツ何言ってんだと思われそうだが、この事実を知った時は衝撃であった。
ナッツというのは、直訳すると「木の実」。そう、カシューナッツは「カシュー」という果実の「木の実」なのだ。多分、ほとんどの人がカシューの果実を見たことないんじゃないかな。
で、その実の部分は食べることができるらしい。日本じゃ普段お目にかかれない「カシュー」、興味本位で食べてみたところ……
・カシューの果実 「カシューアップル」
そもそもなぜカシューナッツの果実を食べてみようという話になったかというと、偶然ネットで売っているのを見つけたから。
販売されていたのは、アマゾンフルーツを扱う「フルッタフルッタ」のオンラインストア。アサイーを買うために覗いていたら、カシューをはじめとするいろいろなアマゾンフルーツが冷凍ピューレ(400gで1274円)として売られていたのである。
ちなみに、これがカシューの果実。先端に付いているヘタみたいな部分の中身が、我々のよく知るカシューナッツだ。このビジュアルは知らないと結構衝撃受けるよね……。
カシューの果実はその見た目から「カシューアップル」と呼ばれていて、フルッタフルッタHPにはブラジルのソウルフルーツだという記載も。現地ではよく食べられているみたいだな。
味の特徴としては、「甘いリンゴの風味とチーズケーキのような香り」とのこと。さっそく匂いを嗅いでみたところ……
…………
一瞬、腐ってる……? と思いきや、奥底から感じる甘い匂い。これは、子供の頃 風邪をひくと飲まされていた、小児科で処方される甘い粉薬の匂いに限りなく近い……!
それ以上に伝わる言語化ができず、より良い表現は無いかと何度も嗅いでいたら、鼻が麻痺してしまった。そして、鼻が正常だろうと麻痺してようと「良い匂いはしない」ということだけはお伝えしておこう。少なくともチーズケーキの匂いではない。
ただ、「もしかしたら味はおいしいかも」と、意を決して食べてみたところ……
なるほどね。匂いだけが小児科の粉薬なのかと思いきや、食べても粉薬のような味がする。
ただ、匂いに慣れれば南国フルーツっぽい味を感じることはできた。たしかにリンゴっぽい感じはするし、パッションフルーツのような酸味もある。甘みよりは酸味が強いかな。
味の感じ方は人それぞれだろうが、確実に言えるのは我々の知るカシューナッツの要素は何ひとつ無いということ。カカオの実の果肉部分がチョコレートとは全く違うのと同じように、カシューの果肉もカシューナッツとは全く違うものであった。
・未知の体験
アマゾンフルーツ「カシュー」、いろいろな意味で衝撃だったな。ウマイかマズイかと問われたら、個人の回答としては申し訳ないけど「マズイ」寄りかもしれない。食べ慣れない味すぎて喉を通らなかったというのが正直な感想だ。
商品が良い悪いとかではなく、カシュー自体の味が摩訶不思議すぎるんだよなぁ……。よくもまあ自然界のフルーツがこんな味を醸し出すなという感じ。そのままだと全然スプーンが進まなかったが、ヨーグルトと一緒にすることでかなり食べやすくなったぞ。
世界各地のカシュー好きには申し訳ないが、日本に流通しているのが「ナッツ」の方で良かったという感じ。まあ、普段食べないものを味わってみるという経験は、結果がどうあれおもしろいもの。気になる人は、是非ご自身の舌で試してみて欲しい。オススメはしないけどな。
参考リンク:フルッタフルッタ
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.