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淡路島での夜の投げ釣りで良型含みマアナゴ9匹【洲本港】好ゲストにセイゴ

TSURINEWS

遠征先の淡路島で釣れたアナゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

年度末の有給休暇を消費するため、3月21日と22日は旅行に出かけた。四国地方へは何回か旅行したことがあったが、淡路島はいつも通過するだけだった。位置的にも和歌山県の対面に位置しており、一度は釣りをしたいと思っていた。

淡路島遠征アナゴ釣り

淡路島観光ホテルに予約を入れたので、その周辺でポイントを探す。釣りで有名なホテルでも釣るつもりだが、洲本港があったので、前日はここで夜釣りをして夜を明かし、その後にホテルにチェックインする予定だ。

インターネットで釣果を検索すると、2日前のアジング情報があったぐらいで乏しい。得意としている投げ釣りの釣果は、昨年7月のアナゴの釣果だけで、最近の情報はない。十分とはいえない情報だが、旅行先の宿でゆっくりしているより、釣れなくてもその場所で釣りをして、その海を楽しみたい。

例年この時期の淡路島の気温は10度以上あるが、前日に寒冷前線が通過したためか低下し、日中でも10度だった(愛知県と変わらない…)。

神戸淡路鳴門自動車道・洲本インターを出て洲本市街に着いたのは午後3時ごろ。周辺の釣具店でエサのアオイソメを購入。港周辺に駐車して周辺を散策した。

洲本港釣り場の状況

目の前は大阪湾、潮通しが良く、海の色は薄い緑色をしている。砂浜では特に水がきれいなことがよく分かる。釣り人は2、3人と意外に少ない。アジングをしていた人に話を聞いてみたところ、昨日から気温が低下して今日はさっぱり釣れないと言っていた。

釣り座を確保して準備を始める。夕暮れ時には堤防でアジングを始める人が確認できた。アジングの人が多く、投げ釣りしている人は私たちだけだった。

釣り場の風景(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

暗くなっても、港周辺の温泉旅館から漏れる光が周囲を照らして夜でも比較的明るい。やはりここは観光地。観光地としての景観そのものだ。

興味深いのは、愛知県で経験を重ねた投げ釣りのアナゴ狙いが、ここでも通用するかという点だ。サオは2本準備し、いつもと同じ仕掛けを使う。

当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

釣り始めたのは日没近い午後6時ごろ、日没とともに気温が下がり始めて10度となった。日中の散策で港周辺は岩礁帯で海底には海藻が生い茂っているのが見えたので、誘いをかけると根掛かりになる可能性が高いと考え、誘いは最小限にし、投入した後はイトふけを取って放置した。

5分後に仕掛けを回収するとアオイソメが食いちぎられていた。魚はいるが食いが渋いようだ。妻も回収すると同じようにアオイソメが食いちぎられていたため、放置時間を15分にした。

完全な暗闇となり、周囲の旅館から漏れた光が海周辺を照らす。観光地の雰囲気を感じる。

周囲の旅館から漏れた光が海周辺を照らす(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

洲本港のアナゴは大きかった

午後7時、仕掛けを回収すると何かが食っていた。アタリには気付かなかったが、手応えがあり、重量感もある。海藻かとも思ったが、明らかに魚が泳ぐ手応えを感じる。慎重に上げると、なんと良型のアナゴだった。愛知県ではめったに見ることができない大物だ。

写真を撮り、バケツに海水をくんでアナゴを入れる。しみじみと泳ぐマアナゴを眺める。大きい。しかも太い。この時期もアナゴは釣れるのだ。

妻のサオも回収すると、こちらにもアナゴが掛かっていた。先ほどよりは小さいが、それでも愛知県のアベレージより大きい。いきなり2匹の良型アナゴをキャッチ。この瞬間、洲本港でも投げ釣りが通用することが分かった。

奥様もアナゴキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

セイゴ連釣

この後、体高があるセイゴが掛かった。これは本当によく引いた。ウロコが銀色に輝き、傷ひとつないきれいな魚体だ。環境を代表しているのかもしれない。続いて同型のセイゴを追加した。

体高のあるセイゴもきた(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ウナギと見違えるほどの大型登場

さらに大きなアタリが出た。セイゴほど遊泳力はないが重量感がある。大きなアナゴだ。最初は大きさからウナギかと思ったが、よく見るとアナゴ。このサイズだとクロアナゴの経験はあるが、マアナゴでは今までで最も大きい。

ウナギかと思ったほど大きいアナゴが登場(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

本命アナゴ9匹ヒット

洲本港でもアナゴがいる場所は限られた1カ所だけで、堤防の内海側の中央付近ではアタリがあるが、その他の場所では全くアタらなかった。初めての釣りだったが、幸運にもアナゴがいる場所が特定できたためキャッチできたようだ。

観光気分で始めた釣りだったが、本気スイッチが入って集中してしまった。釣れるアナゴはサイズが大きく淡路島のポテンシャルを感じる。やはりここは有望な場所だ。

ここで一晩過ごすつもりだったが、午後11時ごろに雨が降ると気温はさらに下がった。吐く息が白くなる(おそらく気温は5度以下)ほどなので、ここで納竿とした。

釣果はマアナゴ9匹(小型3匹リリース)とセイゴ2匹。旅先で釣りを楽しむことができた。一番楽しいと感じたのは、愛知県のアナゴ狙いの経験値がこの場所で通用したという点。しかもサイズが大きい。夏や秋など別の季節にも再び釣りをしてみたい。

キープしたアナゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年4月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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