平成の閉鎖的なド田舎を舞台に少年たちの成長とひと夏の青春物語『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』
昨年2024年9月より放送が開始され、回を重ねるごとに注目を集めていき、<今期一番の青春ドラマ>として呼び声が高い、MBSドラマフィル「スメルズ ライク グリーン スピリット」。そんな話題の本作を再編集した『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』が、2025年6月にて全国公開が決定した。
“忘れられない夏”がスクリーンで再び…
本作は、2011年から2012年まで「コミックBe」(ふゅーじょんぷろだくと)で連載され、2012年【SIDE A】、2013年【SIDE B】の計2巻として単行本化された、永井三郎原作の金字塔・人気漫画原作で10年以上の時を経ての実写化。
閉鎖的な平成のド田舎を舞台に、自分のアイデンティティに目覚め、彼を取り巻く少年たちが織り成すひと夏の淡い青春ストーリー。クラスで浮いていて“髪が⻑い”という理由で、同級生からいじめられるが抵抗せず、唯一の心のよりどころが、隠れて母親の口紅を塗ったり、服を着たりすることが日課となっている主人公・三島フトシ役に、まだ19歳ながらに俳優歴10年のキャリアを持ち、「あなたの番です」「First Love 初恋」『あのコはだぁれ?』など話題作の出演が続く、荒木飛羽。
「本当の自分」を押し殺し、クラスで浮いていて“髪が⻑い”という理由で、主人公・三島フトシ(荒木)をイジメるグループのリーダーで、ある日、三島が落とした口紅を自らの唇に塗ろうとする桐野マコト役には、ドラマ「低体温男子になつかれました。」で初主演を務め話題の曽野舜太。
さらに、三島に対し強く当たってしまう、バスケ部に所属するクラスのムードメーカー・夢野太郎役に『恋わずらいのエリー」で映画初出演以降、俳優として目覚ましい活躍を見せている、藤本洸大。どこか訳アリな様子もうかがえる都会から閉鎖的なド田舎に転任してきた社会科教師・柳田役に、自身初の教師役となる阿部顕嵐が怪演。今、旬の俳優陣が揃い、各キャラクターを個性豊かに演じ切っている。
映画版ポスタービジュアルも解禁
この度、公開となる『劇場版 スメルズ ライク グリーン スピリット』は、昨年放送されたドラマを再編集し、更に原作、ドラマにもないオリジナルエピソードも入った作品。今回、映画化にあたり、荒木は「特に、三島と桐野が初めて心を通わせる屋上のシーンは、スクリーンで観るのが楽しみで仕方ありません!」と映画化に向けての想いをコメントし、曽野は「スクリーンで観ることで、桐野と母の静かな対話や、何気ない瞬間の中にある繊細な感情が、より深く届けられると思います。」とスクリーンで観る魅力をコメント。
更に藤本は「夢野というキャラクターと向き合った日々は、僕にとっても大切な時間だったので、さらに多くの方にこの作品を届けられたら良いなと思っています。」と本作への特別な想いを寄せ、阿部は「映画に向けて新しいシーンの撮影をしたんですけど、久しぶりにスタッフの皆さんと会えて、楽しく素敵に撮ってもらえました。」と映画オリジナルシーンについてもコメントを寄せている。
そして、ドラマに続きメガホンをとった澤田育子監督からのコメントでは「もしかしたら、誰もが自己を投影できる物語なのかもしれません。」と、彼らの夏がどこか自分たちにとって懐かしい物語だったことに触れている。
併せて、解禁となった映画版ポスタービジュアルは、三島を演じる荒木飛羽が、一人教室から校庭に眼差しを向けている撮影:枝優花の写真を起用。日常の中で、「本当の自分」への目覚めと揺らぎが入り混じった荒木、そして二度と戻らない青春を切り取った曽野、藤本、阿部の表情を捉えた印象的な写真がデザインされている。