機器故障で1号炉が運転停止 伊賀南部クリーンセンター
伊賀南部環境衛生組合は11月8日、三重県名張市と伊賀市青山地区のごみ処理施設「伊賀南部クリーンセンター」(伊賀市奥鹿野)で機器の故障が発生し、2系統ある炉のうち1号炉の焼却処理が不可能になっていると発表した。復旧にはかなりの日数を要するとみられ、同組合ではごみの排出抑制への協力を呼び掛けている。
発表によれば、10月29日夕方、同センターの運転管理業務を受託する三機グリーンテックの職員が、可燃ごみをガス化させる流動床式ガス化炉の周辺機器(砂循環エレベーター)の異常を検知し、機器の故障を確認。施設や当該の機器は完成から約16年が経っており、経年劣化によって破損したとみられる。
本復旧までには約8か月を要すると見込まれるが、同組合では機能復旧によって少しでも早期に炉を暫定的に稼働させるための試行を繰り返しており、処理しきれないごみは民間など他の施設へ搬出できるよう手続きを進めている。また、11月17日は同センターでのごみ受け入れを中止し、直接搬入の場合は時間制限を設けることもあるという。