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大小さまざま、だるまが所狭しと並ぶ!「深大寺だるま市(厄除元三大師大祭)」が3月3・4日に開催

さんたつ

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江戸時代から続く春の風物詩として知られる「深大寺だるま市」が2025年3月3日(月)・4日(火)に開催。東京都調布市にある深大寺の最大の行事である「厄除元三大師(がんざんだいし)大祭」に合わせて、約300の縁起だるま店を中心とした露店が並ぶ。春めく陽気に誘われ、境内が真っ赤に染まる深大寺へ出かけよう。

平安時代に活躍した元三大師の御利益にあやかる祭り

東京都調布市にある深大寺は奈良時代の天平5年(733)に創建されたといわれる由緒ある古刹であり、厄除けや縁結びに御利益があることで知られる。群馬県高崎市の「高崎だるま市」、静岡県富士市の「毘沙門天祭だるま市」と並ぶ「日本三大だるま市」のひとつである「深大寺だるま市」が毎年3月3・4日に行われる。

この両日、深大寺最大の行事である「厄除元三大師大祭」が行われ、元三大師堂では諸願成就の大護摩供(おおごまく)が終日執り行われる。元三大師とは平安時代、天台宗の比叡山延暦寺にいた良源という名の高僧のことで、厄除け大師として古くから民間に信仰されてきた。正月1月3日に亡くなられたことからそのように呼ばれている。

また、両日13時45分から袈裟(けさ)を纏った僧侶など約50人が列を成して境内を練り歩く「お練り行列」や、紅白の餅などの供物を大師様の宝前に供える「百味献供(ひゃくみけんく)」も行われる。きらびやかな衣装に身を包んだ僧侶たちが境内を進む姿は圧巻だ。

平安絵巻さながらのきらびやかな衣装に身を包んだ僧侶たちが練り歩く「お練り行列」。

僧侶直々にだるまに目入れをしてくれる!

「元三大師様の法要に付随して江戸時代から行われているのがだるま市です」と教えてくれたのは深大寺の神原玄裕さん。元々は農耕具の売買が行われていたが、調布界隈は養蚕(ようさん)業が盛んで、蚕(かいこ)の繭(まゆ)の形がだるまに似ていることから、縁起物のだるまを売るようになった。現在では境内やその周辺に大小約300の縁起物のだるまを中心とした露店が並び、2日間で約10万人の人出でにぎわう。ひとえにだるまといっても大きさも色も顔立ちもさまざまなので、自分だけのお気に入りを探すのも醍醐味だ。

また、買い求めただるまを元三大師堂の入り口に設けられた「だるま開眼所」に持っていくと、僧侶が梵字で目入れをしてくれるのが深大寺ならでは。「阿吽の呼吸」という言葉から、新しいだるまの左目に物事の始まりを表す「阿(あ)」の字を入れて開眼し、昨年購入しただるまや願いが叶っただるまの右目には物事の成就を表す「吽(うん)」の字を入れて寺に納めることができる。

だるまの目入れには信仰の対象として魂入れするという意味もあるそうだ。

「本来はお大師様の大祭であることを知っていただくとともに、さまざまなだるまが並ぶのでお気に入りを見つけて一年間の思いを込めて楽しんでもらえれば」と神原さん。山門の紅梅白梅も見頃を迎える春の深大寺へ足を運び、縁起物のだるまを買い求めよう。

開催概要

「深大寺だるま市(厄除元三大師大祭)」

開催期間:2025年3月3日(月)・4日(火)
開催時間:9:00~17:00ごろ
会場:深大寺(東京都調布市深大寺元町5-15-1)
アクセス:京王電鉄京王線つつじヶ丘駅、JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅からバス「深大寺」下車すぐ

【問い合わせ先】
深大寺☎042-486-5511
公式HP:https://www.jindaiji.or.jp/

取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供

香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。

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