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全国高校剣道選抜県予選特集 男子(2)大分鶴崎 打倒・明豊に向け心身ともに充実 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

  剣道の全国高校選抜大会県予選が26日に開催される。昨夏の全国高校総体で男子の明豊が準優勝、女子の明豊が3位となったことで出場枠は2枠に増える。全国切符獲得を目指す男女それぞれの有力チーム、注目選手を紹介する。

  

 2023年の県高校総体で優勝候補の明豊を破り、周囲を驚かせた大分鶴崎。その活躍は偶然ではなく、その後の大会でも安定した実力を見せ、いまや「打倒・明豊」の一番手として注目を浴びている。

 

 今年のチームは1年生5人、2年生5人。試合に出場するのは2年生が中心だが、1年生も力を伸ばしており、部内では活発なレギュラー争いが起きている。そんな活気あるチームをけん引するのはキャプテンの浜田龍聖(2年)と、1年の頃から主力として活躍する松本歩己(同)。元々安定した力を誇る2人だが、一昨年の明豊戦での勝利、2度の全国高校総体出場、全国での敗北とさまざまな経験を経て大きく成長し、さらに頼もしい存在になっている。昨年11月の県新人大会の個人戦でも浜田が2位、松本が3位に入賞しており、この2人が勝利のカギを握るだろう。

 

日頃の稽古からレギュラー争いが起きている

 

 もちろん、浜田、松本の力だけで勝てないのは承知だ。姫野翔監督が「これまでの大会を振り返っても、後ろ(副将・浜田、大将・松本)はほとんど負けていない。前がどれだけいい状態で後ろにつなげるか。そのためには一人一人が技を増やし、チーム全体の力を底上げする必要がある」と話すように、現在はチーム力向上を目標に、本番を想定しながら足さばき、仕掛け技、応じ技などの稽古に励んでいる。また、メンタルの競技といわれる剣道では、本番で練習通りの力を出すために心の鍛錬も欠かせない。選手たちは学校生活から見直し、当たり前のことを当たり前にする、気分にムラが出ないよう平常心を保つなど、常に自分を律することを意識している。

 

 今大会は2位まで全国への切符を手にすることができるが、目標はあくまで優勝、そして全国での飛躍だ。浜田は「優勝するためにキャプテンとして積極的に声掛けをし、練習でも学校生活でも、みんなを正しい方向に導きたい」と真っすぐに前を向く。

 

全国選抜出場を狙う。目標はあくまで優勝

 

 

(甲斐理恵)

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