【東京都内】立ち食いそば店の絶品冷やしぶっかけ5選。残暑にもおすすめ!さっぱりなのにコク深いツユがたまらないうまさ
記録的な猛暑が続く夏、ぜひ食べていただきたいのが立ち食いそば店の冷やしぶっかけ。さっぱりしながらコク深い味わいの冷たいツユがかけられた一杯は、食欲が落ちていてもスルスルいけるおいしさだ。冷やしぶっかけで夏を乗り切ろう!
食材にこだわり、おいしいうえに体にいい!『峠そば』【小伝馬町】
茅場町にある『峠そば』はもともと1968年に神保町で開業した老舗の立ち食いそば店で、2024年7月に現在の地に移転してきた。移転当初は苦戦したものの、人の舌は正直なもの。そのおいしさで、すぐに人気店となった。
おすすめはぶっかけそばのアジ天トッピング。アジの身は肉厚でふっくらとしていて味わい深く、立ち食いそばで食べられるレベルのアジ天ではない。生麺使用のそばは茹で加減も良く、キリッと締められのどごしがいい。ぶっかけのツユは香りよく、ギュッと旨味が詰まってパンチがある。メインではない薬味のネギまで香り高くて、まったくスキのないうまさだ。
『峠そば』では体にいいものを提供したいと考え、安全安心な食材にこだわっている。おいしくて体にいいそばを食べて、残暑に立ち向かおう。
『峠そば』店舗詳細
峠そば(トウゲソバ)
住所:東京都中央区日本橋茅場町2-8-6/営業時間:7:00~8:30・11:00~16:00(土は~14:00)※開店・閉店時間は前後する場合あり/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄日比谷線・東西線茅場町駅から徒歩1分
アゴダシツユはぶっかけでも極上『立ち食いそば でん』【戸越銀座】
戸越銀座の『立ち食いそば でん』は2024年11月にオープンした新顔。もつ焼きの有名チェーン店『もつ焼きでん』の経営で、新鮮つぶしたてのマルチョウを使ったマルチョウそばが話題になった。しかし『でん』の魅力はなにより、そのツユだ。社長である内田克彦さんが新潟県佐渡島出身ということもあり、地元でよくダシに使われていたアゴ(トビウオ)を3割、カツオなどに加えている。
そばのツユとしては珍しいが、旨味の奥行きがあって輪郭もはっきりしている。ひと口すすると、旨味が一気に広がる力強い味わいだ。あまりないタイプのそばツユだが、これは完全にアリ。ぶっかけのツユも、このアゴの個性がいきていて、くっきりすっきりとしたうまさ。そばを食べるのを忘れ、ツユをごくごく飲んでしまいそうになる。
秀逸なのが、薬味として用意された「あかいやつ」。『もつ焼きでん』でも使われていて、みそと紅ショウガと唐辛子を合わせたもの。これがくっきりしたうまさの「でんツユ」に合うのだ。店に行ったら、ぜひ試していただきたい。
『立ち食いそば でん』店舗詳細
立ち食いそば でん
住所:東京都品川区平塚1-5-9/営業時間:7:00~20:30(土・日・祝は8:00~18:00)/定休日:無/アクセス:東急電鉄池上線戸越銀座駅徒歩すぐ
すべてハイレベルな味わい『そば処 おか田』【小伝馬町】
そばにツユに天ぷらと、そば屋の三種の神器がどれもうまくて人気なのが小伝馬町の『そば処 おか田』。そばは喉越しよく、ダシ香るツユは甘辛さがいい塩梅、天ぷらはカラリと揚げ具合よし、基本がどれもレベル高く、人気店となっている。
そんな『おか田』が2025年夏に始めたのが、磯とろそばだ。具はメカブにワカメにたぬき。メカブをほぐしてそばとともにすすると、つるつるどころか「チュルチュル」なのどごしの良さ。毎年、少しずつ改良しているというぶっかけツユは、すっきりしながら深いコクがあり、メカブの旨味が加わると無敵のうまさだ。時折まじる、たぬきのサクサク感もいいアクセントになっている。
そばにツユに天ぷらと、そば屋の三種の神器がどれもうまくて人気なのが小伝馬町の『そば処 おか田』。そばは喉越しよく、ダシ香るツユは甘辛さがいい塩梅、天ぷらはカラリと揚げ具合よし、基本がどれもレベル高く、人気店となっている。
『そば処 おか田』店舗詳細
そば処 おか田
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町13-6/営業時間:7:00~9:00・11:30~14:30/アクセス:地下鉄日比谷線小伝馬町駅から徒歩1分
さっぱりなのにガッツリな一杯『まるすそば・うどん立ち食いセンター』【清瀬】
冷たくさっぱりでありながらも、ガッツリ食べられるのが清瀬の『まるすそば・うどん立ち食いセンター』だ。東京下町の立ち食いそばが好きすぎる店主が始めた店で、ツユはダシもかえしもガツンときいた濃厚系。そばは太めのゆで麺使用で、天ぷらはかき揚げ以外にゲソ、春菊、紅ショウガ、ソーセージと立ち食いそば好きのツボを抑えたラインアップ。2025年の3月オープンの郊外ロードサイド店だが、早くも常連のドライバー客が多くついている。
基本がガッツリなだけに、ぶっかけもまた力強い。ツユはかえしのパンチが響いたあとに、鰹節のスモーキーな香りが立ちのぼる。冷たいツユは味が控えめに感じられるものだが、『まるす』のぶっかけは、温かいツユ同様に力強いのが素晴らしい。飲食店素人が始めた店だが、研究熱心なのだろう。すでに有名店の味わいの域にまでなっている。
麺量も多く、デフォルトでついてくるワカメもたっぷり。冷やしたぬきの揚げ玉もガリガリと存在感が抜群。さっぱりだけどガッツリ、『まるす』では一見、矛盾した一杯が楽しめるのだ。
『まるすそば・うどん立ち食いセンター』店舗詳細
まるすそば・うどん立ち食いセンター(マルスソバ・ウドンタチグイセンター)
住所:東京都清瀬市中里3-894/営業時間:5:00~14:30/定休日:木・日・祝/アクセス:西武鉄道池袋線清瀬駅から徒歩20分
夏限定!大量摂取注意の“なみだそば”『立ち食いそば うどん えんば』【板橋区役所前】
もりやぶっかけなど、冷たいそばによく合うわさび。とはいえ、板橋区役所前の『立ち食いそば うどん えんば』のなみだそばは強烈だ。ぶっかけそばに、ワサビ調味料に手を加えたペーストがのっているもので、メニュー表には「オススメだけど……オススメじゃない」と書かれている。そんなこと言われたら、食べないわけにいかないでしょう。
実際に食べてみると、ワサビの刺激としっかりした旨味のぶっかけ汁が合わさって、辛いのだけれど、さわやかうまい。そばと一緒に大量のわさびペーストをすすると高確率でむせるので、少しずつ食べなければならないが、はっきりオススメのメニューなのだ。
『えんば』の店主は長く和食の調理に携わってきたベテランで、ツユも具材もうまくチューニングされていて、おいしさのバランスが絶妙だ。このなみだそばも、珍メニューにはならないギリなところで成立させているのが素晴らしい。夏限定のメニューなので、季節が変わる前に、ぜひ一度お試しあれ。
『立ち食いそば うどん えんば』店舗詳細
立ち食いそば うどん えんば
住所:東京都板橋区板橋2-61-16/営業時間:5:00~9:30頃・11:00~15:00頃(土は7:00~14:00)/定休日:日・祝/アクセス:地下鉄三田線板橋区役所前駅から徒歩2分
取材・撮影・文=本橋隆司
本橋隆司
大衆食ライター
1971年東京生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て2008年にフリーへ。ニュースサイトの編集をしながら、主に立ち食いそば、町パンなど、戦後大衆食の研究、執筆を続けている。