薬膳っておもしろい！心もからだもほっとする場所 滝の茶屋にオープンした『薬膳dining 彩（さい）』で薬膳ランチを堪能しました 神戸市
滝の茶屋駅近くにオープンした『薬膳dining 彩（さい）』（神戸市垂水区）は、旬の野菜をたっぷり使った「薬膳レストラン」です。“薬膳”ってちょっと難しそう…でも興味ある！ということで、早速取材に訪れました。
「滝の茶屋駅」の美しい景観を楽しみつつ、北に歩いてすぐのところにお店はあります。
テーブル2台に8席だけのこぢんまりとした店内ですが、狭い感じはせず、ほどよく差し込む光が心地よい空間です。
店主の森本さんはピッツェリアやフレンチレストランで勤務後、調理師免許を取得。地元の保育園で調理主任として働いていました。その間、子どもの体調や食事のことで相談を受ける機会が多く、“食べ物を変えることでからだが整っていく”ことを実感したそう。
その後、薬膳について基礎から学びたいと学校に通い、「国際中医薬膳師」の資格を取得。
お店を開いたきっかけは、「わかってはいるけれど、なかなかからだに良いものを作れない」人が多いと知ったこと。「ここに来ればからだに優しいものが食べられて、ほっとできる。そんな場所にしたくて」と森本さん。
同店でいただけるのは、前菜とメインプレートからなる「彩ランチ」。
彩り豊かなお料理の数々に心が躍ります。
神戸産野菜に鶏胸肉で作ったハム、そこにハッとするようなピンク色のソースがかかったサラダ。シンプルな組み合わせに、酸味と甘味の効いたソースの美味しさが際立ちます。
鮮やかな「赤の薬膳ソース」の主な原料は国産ビーツ。血の巡りを良くする食材なのだそう。信頼する生産者から取り寄せた食材を使い、添加物を使わず丁寧に作られたソース。美しくて栄養満点のソースです。
「小松菜と白キクラゲの柚子和え」、「春キャベツとさくらえびの炒め物」、「新玉葱のオレガノ焼き」…旬の食材を使って作られるお料理はどれもシンプルながら奥深く、じっくりと味わいたくなります。
メインの「鱈の酒蒸し」も調理法は難しくないそうですが、丁寧な下ごしらえと質の良い調味料が素材の味を引き立てています。
食後にはぜひ「デザートプレート」を。
「オレンジのシフォンケーキ」に「杏仁豆腐」。「くるみきな粉」は一度食べると病みつきになる味！
“薬膳料理”と聞いてクセがあるのかと思っていましたが、そんなことはまったくなく、むしろ日常生活に自然に取り入れやすいことを知りました。
身近な野菜などを使って、季節の食材をバランスよく摂ることで身体の調子を整えることができるという考え方＝“薬膳”なのだそう。
ここに来ればからだに優しいものが食べられるのはもちろんのこと、家庭ですぐに実践できそうなことも教えてもらえます。例えば、簡単で美味しい出汁の取り方、寒い季節に大事な「腎」の働きを促す食材など…。
美味しいお料理を味わいながら食について楽しく考えるきっかけにもなるお店。“薬膳”ってなんだかとてもおもしろい！そんな発見のあるお店でした。
場所
薬膳dining 彩
（神戸市垂水区城が山1-2-16 フルーレ滝の茶屋1階）
営業時間
木・金・土曜日・祝日
11:00～15:30
1部 11:00～
2部 13:00～
※要予約
※6名以上で貸し切りも可
※貸し切りの場合、ディナー営業が可能な場合もあります
定休日
日・月・火・水曜日
TEL
080-6247-2053