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【伊勢原市】吉川醸造 大山神水と伊勢原産米「はるみ」で新作「雨降」 大山阿夫利神社で枡酒提供

タウンニュース

先導師と宿の女性を描いた「雨降///あふり酒界先導師」のラベルデザイン。「一合一会」をコンセプトに、山登りになぞらえて毎年デザインを変え、10合目までを想定して、先導師たちの山登りの様子をユニークに表現する。

伊勢原市神戸の吉川醸造株式会社(合頭義理代表取締役)は、大山阿夫利神社の神水と地元伊勢原産の米「はるみ」を用いて醸造した新商品「雨降///あふり酒界先導師」を発売した。この酒は、紅葉シーズンに合わせ、大山阿夫利神社下社内にある「石尊」で枡酒での提供が始まった。

この日本酒は、酒造りの神である酒解神(さかとけのかみ)を祀る大山阿夫利神社の神水を、酒造りの核となる「酒母」として初めて使用している。この神水は、大山の豊富な水の一つであり、二重の滝から湧き出している水が取水場所となっている。

原料米には伊勢原産の食米「はるみ」を100%使用し、精米歩合50%の純米大吟醸として仕上げられた。合頭代表は「醸造法には、江戸時代の生酛(きもと)よりも古い、室町時代に発明された製法「水酛(みずもと)」仕込みを採用。これは、大山と縁の深い太田道灌が活躍した時代と同じ時期であり、歴史に思いを馳せながら酒を楽しんでもらえれば」と話す。

文化伝える「先導師」

この酒は、10年間にわたるシリーズの2年目にあたる。名称には「先導師(せんどうし)」という言葉が使われている。先導師とは、江戸時代に御師(おし)と呼ばれ、宿坊を営み、大山へ参詣する人々の世話や寺社への取次ぎを行った宗教的な山案内の人々を指す。明治時代に先導師と改称され、阿夫利神社の神職として、大山詣りの隆盛を今日まで支えてきた。

大山先導師会旅館組合の内海博文組合長は、先導師という言葉が一般には知られていない現状を踏まえ、この酒を通じて大山にこのような歴史的なものが残っていることを広められると考え、協力を決めた。この酒を味わうことで、「大山の歴史というものを物語を感じながら味わっていただける」とコメント。

また、大山阿夫利神社の権禰宜である目黒久仁彦さんも、同神社の神様が酒と非常にゆかりのある醸造の神様であること、そして大山にもともとお酒の文化があったことに言及。先導師という大山文化の中核を担う人々の文化を知ってもらう機会になるとして、協力を表明している。目黒さんは、日本酒離れという話もある中で、「今まで日本酒に触れてこなかった人たちにもこの日本の誇る日本酒の文化というものを知ってもらうきっかけになれば」との思いを語り、「神水」(神様の水)を使ったお酒で皆に幸せになって欲しいとの期待を寄せた。

「雨降///あふり酒界先導師」は、神社の石尊で枡酒として提供されているほか、720ミリリットル瓶が税込2480円、一升瓶が税込4500円で吉川醸造の売店でも販売している。

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