松竹大谷図書館、歌舞伎の三大名作『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』『仮名手本忠臣蔵』を紹介する展示企画を開催
演劇・映画の専門図書館である松竹大谷図書館では、所蔵資料を広く知ってもらうため、閲覧室にて、展示ケースでの所蔵資料展示と、資料を手にとって見ることができるブックトラックでの資料紹介を開催している。
この度、松竹株式会社創業130周年を記念して、歌舞伎座にて一挙上演されている歌舞伎の三大名作『菅原伝授手習鑑』、『義経千本桜』、『仮名手本忠臣蔵』を紹介する展示企画が2025年9月1日(月)より開催される。
9月、10月に上演される『菅原伝授手習鑑』、『義経千本桜』をより楽しむことができる、三大名作の解説書や台本、松竹創業100周年にあたる平成7(1995)年に三大名作が上演された際のプログラムなど、関連資料が揃っている。
また、展示ケースでは9月『菅原伝授手習鑑』上演にちなみ、明治35(1902)年に発行された組上燈籠(くみあげどうろう)『菅原伝授手習鑑 車引』完成形(復刻版)が展示される。組上燈籠は江戸期から昭和期まで広く流行した錦絵の一種で、部品を切り出して立体に組み立てて遊ぶことができる現代のペーパークラフトのようなもの。
松竹大谷図書館では歌舞伎の演目を描いた組上燈籠絵を161点所蔵しており、公式HP内のデジタルアーカイブでも公開している。この機会に、五枚続の錦絵を組み上げた大作『車引』完成形を間近で観察してみよう。