【鎌倉 イベントレポ】鎌倉竹日‐浄智寺を照らす一夜限りの竹アートの祭典
鎌倉竹日とは、2025年3月30日(日)に北鎌倉の浄智寺で開催された竹アートの祭典です。
一昨年の開催に続いて、今回が2回目の開催になります。
画像出典:湘南人
鎌倉竹日はワークショップとマルシェがメインの「昼の部」と、竹アートのライトアップとライブ演奏がメインの「夜の部」に分かれており、今回は「夜の部」を中心にレポートします。
テーマは「Bamboo Bloom(竹の花)」
竹の花は開花周期が数十年から120年と長く、一生に一度見られるかどうかという珍しい花ですが、鎌倉竹日ではそんな竹の花に思いを馳せ、竹アートで一夜限りの美しい花を咲かせます。
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本堂の脇では、くるくると風を受けて回る竹アートの花がそこかしこに咲いています。
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竹アートの花が満開に咲いたスペースがありました。
よく見るとタイヤがついていて、「循環車」と展示されています。
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循環車は「資源とご縁をつなぐ」をテーマにしたモビリティです。
竹などの地域の資源を活かして車両を作り、人や物を運ぶだけでなく車両を起点とした地域の場づくりも目指しているそうです。
新月の夜に輝く竹の月
桜の木の下に、ひときわ目を引く丸いオブジェがありました。
開催日が新月ということで、本物の月の代わりに竹で編んだ大きな満月が辺りを照らしています。
画像出典:湘南人
鎌倉山の孟宗竹3本分を2㎝幅の竹ひごに加工し、六つ目編みで編み上げた満月は全長1.8mの大きさで、両脇には七宝模様と桜をモチーフにした竹灯籠が飾られています。
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さまざまな細工が繊細に施された竹灯籠も近くに売られていて、そちらもとても奇麗でした。
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夜の浄智寺に響き渡る笛の音色
本堂の前では「バンブリーナ」という竹の楽器を用いたライブ演奏が行われていました。
「バンブリーナ」とは竹製のオカリナのことで、使う竹の太さと長さによって音色が変わるそうです。
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ライブ演奏で響き渡るやわらかな笛の音色と幻想的に光る竹アートの花があいまって、まさに幽玄の世界でした。
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「鎌倉竹日」に込められた思い
主催の鎌倉竹部は、「地域の竹を宝にかえる」をテーマに活動している団体です。
鎌倉にたくさんある竹林の手入れや、そこで出た竹を使って竹細工や暮らしの道具を作ったり、竹に親しむワークショップを開催したりしています。
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鎌倉竹部の樋口さんは、この鎌倉竹日が竹林に興味を持ったり、竹細工の楽しさや美しさを知ったりするきっかけになってほしい、そして、竹のある暮らしの豊かさを多くの人に届けていきたいと話していました。
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私も実際に参加して、竹がこんなにいろいろと活用できることを初めて知り、そして竹の美しさに魅せられた一日となりました。
鎌倉地域に身近にある竹林、そこは宝の山だったのですね。
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鎌倉竹日
開催日時・入場料
2025年3月30日 (日)
昼の部10:00〜16:40・入場無料 ※別途、拝観料をお納めください
夜の部17:00~19:00・1500円
開催場所
北鎌倉 浄智寺(〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1402)
JR北鎌倉駅より徒歩8分
主催
鎌倉竹部