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Vertical Aerospace、新型eVTOL航空機「VX4」プロトタイプのテスト開始

DRONE

Vertical Aerospaceは、最先端のeVTOL航空機のテストが、プロペラバランス調整を含む初期の動力地上テストの成功をもって開始されたことを発表した

プロペラバランス調整と回転テストは、各プロペラブレードの重量分布を測定し、振動を最小限に抑えてスムーズで安定した飛行を実現した。

今後数日間で、同社は最も高度なパワートレインの動力推進システムのテストを実施。このシステムには1.4MWのピークパワーを発生する独自のバッテリーパックが含まれ、数百万ポンドを投じたVertical Energy Centreで認証安全基準に準拠して設計・製造されたものだ。

https://www.drone.jp/news/2024071917031693158.html

これらの次のテストは、離陸を防ぐために航空機を安全に固定し、エンジンをさまざまな出力レベルで稼働させ、推力出力、システム統合、構造的完全性を測定することだという。これらのテストを通じて、VX4がパイロット付き飛行に必要な最高の運用安全基準を満たしていることを確認する。

その後、同社は「ホイールアップ」段階に移行し、英国民間航空局(CAA)から飛行許可証が発行され次第、低速のアンテザー飛行へと進む前に、テザー飛行テストを実施する予定だ。

Vertical Aerospaceのチーフエンジニア、デビッド・キング氏は、次のようにコメントしている。

キング氏:これらのテストは、VX4の認証を取得し、よりクリーンで静かで安全な航空モビリティを実現するという私たちの使命に向けた重要な一歩です。私たちの飛行試験センターで日々進展する素晴らしい成果を目の当たりにしており、各テストが次のテストに向けた貴重な洞察を提供。世界で最も安全で先進的なeVTOL航空機を開発するために、規制当局とともに取り組み続けています。 ファーンボローで航空宇宙の世界が集まる中、チームの成果を誇りに思い、パイロット付き飛行に向けた進展を共有することを楽しみにしています。

この次世代のVX4は、以前のフルスケールプロトタイプよりも強力で、重量対出力比が20%向上し、航空機が最高時速150マイル(認証航空機の巡航速度)に達することが可能だという。

この航空機は、GKN Aerospace、Honeywell、Hanwha、Molicel、Leonardo、Syensqoなどのグローバル航空宇宙パートナーとともに設計・製造。最新世代のプロペラと新しい独自のバッテリー技術を搭載しており、ブリストル近郊の英国最先端の航空宇宙バッテリー施設である数百万ポンドの最新鋭のVertical Energy Centreで設計・製造された。

パイロット付き飛行試験プログラムの解説

テザー付き:VX4が地面に緩やかに固定され、安定したホバリングを実施アンテザー:VX4がテザーなしでホバリングスラストボーン:VX4が垂直に離陸し、着陸し、プロペラで生成された揚力を用いて低速飛行の操縦を実施ウィングボーン:VX4が従来の航空機のように離陸、飛行、着陸し、翼で揚力を生成トランジション:VX4がスラストボーン飛行とウィングボーン飛行を相互に移行

Vertical Aerospace

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