英語の映画に触れてみよう~#1 NHK「基礎英語」シリーズ講師のゲーリー先生がおすすめ作品を紹介!【基礎英語 in English】
英語の勉強に役立つ、名作映画を紹介!
英語の勉強を「洋画(英語の映画)を字幕なしで観たい」というモチベーションではじめる方は多いといいます。
また、英語の勉強方法として「洋画」を取り入れている方も身近にいらっしゃるのではないでしょうか。
NHKテキスト『中高生の基礎英語 in English』の連載「GARY’S THEATER」では、映画好きの講師、ゲーリー・スコット・ファイン先生が、自身が中高生だった1974年~1980年の間に公開された英語の映画の中から、特に思い入れのある作品を紹介していきます。
今回は夏休みに向け、その連載第1回を特別公開します。NHK「基礎英語」テキストシリーズの8月号は前期の総復習ができ、夏休みからの英語学習スタートにも最適です。勉強の合間に、一人でも、家族の方とでも、映画を楽しんでみてくださいね。
ゲーリー先生より
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映画は言語習得への入り口です。新しい語彙を身につけたり、シャドーイングでリスニング力やスピーキング力を磨いたり、読むスピードや読解力を高めるために字幕を使ってみることもできます。
映画を楽しむうち、気づかない間に英語をものにしている自分にはっとするかもしれません。
このコラムでは、言語、文化、そしてエンターテインメントを楽しく学んでもらえるよう厳選した英語映画の名作を取り上げていきます。
ここで取り上げる映画が、皆さんの好奇心を刺激し、皆さんを別世界へと誘い、そして「英語を習得したい」という原動力になれば幸いです!
#01 『ヤング・フランケンシュタイン』
YOUNG FRANKENSTEIN
中学1年生だった1974年当時、私が大好きだったのは大ヒットしたコメディ映画『ヤング・フランケンシュタイン』でした。動画配信サービスなどあるはずもないその時代、1930年代の元祖ホラー映画のパロディであり、オマージュでもあるこの最高傑作を楽しむため、私は友人と足しげく映画館へ通ったものです。あちこちに名セリフがちりばめられた本作は、オリジナル作品(1931年公開の『フランケンシュタイン』)の壮大な世界観を踏襲しつつ、シャレや体を張った笑い、秀逸すぎる演技がふんだんに盛り込まれたフランケンシュタイン物語に仕上がっています。
メル・ブルックス監督は、オリジナル作品で実際の撮影に使用された、フランケンシュタイン博士の実験装置まで使って、緻密にその伝説的な白黒映画の見た目と雰囲気を再現しています。史上最高のコメディ作品のひとつと評される『ヤング・フランケンシュタイン』。『フランケンシュタイン』(1931年)を観てから本作をご覧いただくと、より一層楽しめますよ。
◆翻訳:鈴木紀子
講師
ゲーリー・スコット・ファイン
東海大学政治経済学部・語学教育センター教授。
アメリカ、オレゴン州出身。主な研究テーマは、エンターテインメントメディアを通じた第二言語習得。「ニュースで英会話」出演、「リトルチャロ2」「プレキソ英語」(すべてNHK Eテレ)監修。
著書は『ついつい出ちゃう!日本人のかんちがい英語』(高橋書店)ほか。全国高等学校英語スピーチコンテスト審査員などを務める。趣味は、映画やテレビの小道具収集。