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中央中校内個別支援室卒業生 子ども食堂開設へ 6月開店へ向け準備着々

タウンニュース

居場所開設へ向け話し合いを重ねる生徒と運営団体の代表となった元教員の石田さん(一番左)

不登校や学力に不安のある生徒を支えるために市立中央中学校の中に設けられている「校内個別支援室」(あいあーるラウンジ)で多くの時間を過ごした生徒たちが、同じような悩みを抱える人たちが集える場所を開設しようと準備を進めている。朝食や夕食、長期休暇中の昼食を提供する子ども食堂と居場所を兼ね備えたラウンジが常設される計画で、6月中のオープンをめざしている。

小学生の頃から不登校だった、板書が苦手で授業についていけない、級友とのコミュニケーションが難しい、友人関係の悩み―。校内個別支援室に通う生徒はそれぞれが違った悩みを抱えている。「校門をくぐるだけでもいい。給食を食べるだけでもいい。ここを利用する子たちにとって、『学校に来れた』。それだけで十分」。3月まで支援室の運営に携わってきた元教員・石田直樹さんはそう話す。

昨夏、支援室に通う3年生の生徒たちは卒業した後の生活に不安を抱いていた。進路を探すことと同時進行で模索し始めたのが「自分たちの居場所探し」。10月頃にはそれぞれ別々の進路を歩むことが分かった。

朝食から提供

「あいあーるラウンジを外に持ち出そう」。ある生徒の発案が今回のプロジェクトに繋がった。自分たちの居場所探しは、いつしか同じような悩みを抱える地域の若者も立ち寄れる場にしようと発展。実現へ向け議論を重ねてきた。

矢部1丁目の飲食店だった店を店舗所有者から譲り受け、自分たちで掃除し、調理器具を磨き上げ、保護者らの協力を得ながらリフォームしていく計画だという。店名は「子ども食堂&カフェラウンジ『マルカート〜未来への一皿』」。「マルカート」はイタリア語で「はっきりした」「目立つ」という意味の言葉だという。

平日は午前7時30分から9時30分まで朝食を提供した後、午後3時まではラウンジスタイルで営業。午後5時から7時までは夕食を提供する常設型の店舗となる。別の子ども食堂を手掛ける人の協力を得ながら生徒が中心となり考案したメニューを提供する。

生徒の姿に周囲が動く

運営は新たに設立された団体「あんだんて」が担う。支援室で生徒たちに寄り添ってきた石田さんが中心となり立ち上げた。「不登校や経済的な困難に直面する子どもたちが、自分の可能性を信じ、未来に向かって羽ばたいていけるようなサポートが必要だと常々思っていた。前に進もうとする生徒たちの姿を目の当たりにして、決意した」という。

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