超ロングヘア時代に神だったアイテム / 全員持ってる例のやつや、まさかのメーカー指定のドライヤー
早くも2024年が終わる。私にとって最も大きな出来事は、髪を切ったことだった。一般的に散髪は月1とかで行われると思うが、私はコロナ突入前を最後に、そこから髪を切らずに2024年まで伸ばし続けた。
いや、もちろん毛先を整えて清潔に見せるなどの散髪は定期的に行っていた。髪を短くする目的での散髪はしなかったということだ。その過程で本気で有用だった神アイテムを紹介しようと思う。
・短髪には不要かも
さて、私の髪は尻まで届くレベル(約80㎝)で凄まじく長かったので、中には肩くらいの短髪だと不要なアイテムもあると思われる。
というか、この手の話に関心を持つのは大半が女性だと思うので、おっさんの私基準で尻とか肩甲骨とか言っても身長差もありそうだ。具体的には、髪の長さがだいたい40㎝半ばを過ぎたくらいから特に有用になってくるものが含まれていると捉えて頂けたらいいと思う。
・櫛1
まずは使用頻度最多のアイテムから。紹介する必要も無いほどコモンだと思われるが「タングルティーザー」だ! マジで神。必須。
ようは櫛なのだが、これはもう全員持ってるかもしれないな。歯が柔らかいので、雑に鞄に放り込んでおいても折れたりしないのが良い。
恐らく何か形状に有意性があるのだと思われる。髪がよく漉けて、絡んだり千切れる頻度がつげ櫛のようなトラディショナルな形状の櫛と比較して明らかに少ない。長髪には必須だ。
私は知人の女性に勧められて最初にマゼンタのを買い、本当に有用だったので後に出張用に黄色いのをもう1つ買い足した。
個人的には石鹸で洗って清潔に保ちやすく、軽くて携帯しやすい「ザ・オリジナル ノーマル」の方が気に入っている。公式的には「コンパクトスタイラー」こそ携帯性がウリらしいが、オリジナルより重いのと、私は保護カバーを秒で紛失したので家用にした。
・櫛2
続いては風呂上りのちょっと便利なやつ。「ウェットブラシ スピードドライ」だ。当初は懐疑的だったし、実用しても効果を実感できなかった。しかし髪が腰に届きそうという辺りから、ちゃんと有用になってきた。
こいつで髪を保持しながらドライヤーすると、乾く速度が少し早くなる。いうほど劇的には早くならないと感じているのだが、長くなると毎日のドライヤーにかかる時間の長さが苦痛で仕方がない。
髪を傷めず早く乾くなら数万出してドライヤーを買い替えるのもやぶさかではないほどドライヤーの時間はダルいので、千円ちょっとの櫛で数分早くなるのは大いに喜ばしいことだった。
見ての通り櫛に穴が開いており、ドライヤーの温風が通り抜けるのだ。少ない量の毛をこいつですくって、梳かしながらドライヤーを当ててやると効率よく乾く。
毛のブラシだとブラシ自体を洗いづらかったりもするが、こいつは見ての通り吸水性の無い素材でできている。トリートメントなどがついても簡単に洗えるというメリットも感じた。
バージョン違いに「フレックスドライ」というのがある。ある時「スピードドライ」を1本紛失した私は「フレックスドライ」に乗り換えた。
しかし私の髪の重さと硬さに耐えられなかったのか、「フレックスドライ」は半年で折れてしまった。耐久性の高い「スピードドライ」の方がお勧め。
・櫛3
またしても櫛だ。髪と言えばとにかく櫛なのだ。これについては特にメーカーとかはなく、ただこういう毛でできた円柱状の櫛だ。
ウェットブラシは長い髪全体が濡れている状態で有用となる。特に長い髪の中ほどから先端辺りを、絡ませずに梳かしつつ乾かすのに向いている。しかし乾いてないのが根本や量の多い部分の内側だけになると、不要になってくる。
そこで髪を的確にすくって持ち上げ、根本や内側に効率よくドライヤーで送風する際に便利なのが、この丸い櫛だ。
髪を乾かす行程はマジで重要かつ毎日のことなので、とにかく効率よくしていきたい。根本なんて放っておけと思うかもしれないが、その部分はじきに伸びて毛の中ほどや先端になる。短い時点で傷ませたり、変なクセがついてしまうとどうにもならないぞ。
・ナノケア
最後はナノケアだ。あるいはイオニティ。つまりパナソニックのドライヤーである。まさかのメーカー指定。今までいろんなドライヤーを試してきたが、ナノケアはマジでヤバい。
何故なのかは全くわからない。恐らく温度や風速、風量、そして温風の流れとか、何かそういうのが上手いことなっているのではなかろうか。とにかく仕上がりが良い。
出張で泊ったホテルにナノケアがあると好感度が増すくらいに、私はナノケアを評価している。ナノケアに乗り換えた切っ掛けも、出張先のホテルで初めて使って驚愕したからだった。
具体的にどう変わるのか? 切る前の私の80㎝ほどもある長髪をホテルの使い捨てのプラ櫛で漉く場合、その辺のドライヤーで仕上げると毛先辺りで1度は引っかかるのに対し、ナノケアで仕上げると抵抗ゼロで通り抜けるようになる感じ。
これは手触りだとけっこうデカい差がある。風が吹いた時のなびき方とかも明らかに違う。
私のは型落ち品だと思うのだが、乾かした時のサラサラ感としっとり感は、他のドライヤーとマジで違う。ひとつ弱点をあげるとすれば、私のナノケアは乾かす速度がちょっと遅いという点か。
イオニティも古いモデルを所持しているのだが、そちらは大風量モデルで早く乾く。ただし仕上がりがナノケアより少し劣る。私は急ぐときはイオニティで、急がない時はナノケアを使っていた。出張に持ち出すのはイオニティ。
ドライヤーにこれ以上を求める必要性は感じておらず、1万数千円台の型落ち品でドライヤーに期待できる最大の結果を得られると感じている。それ以上はシャンプーやトリートメントでやる領域だろうというのが私の考えだ。
サロニアについても述べておこう。これはコスパが素晴らしく、とにかく早く乾く。短髪の時に使っていたし、今も所持している。しかし長髪になると、どうも温風を当てた際の髪の束の表面が乾燥しすぎる感があった。
そして気流の問題なのか髪の束の内側や、温風に対し裏側の乾きが悪い。ナノケアやイオニティだと温風が回り込んでいくところ、サロニアは表面特化みたいな。これはショートヘア向きだと感じた。
おっと、櫛とドライヤーにしか触れていないのにもうこの分量だ。しかし逆に言えば、櫛とドライヤーがそれほど重要だったということ。他にも伸ばし続けた間ずっと使っていたシャンプーなどあるのだが、それは別の機会にしよう。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.