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横浜市中央図書館 金沢高の「推し本」展示 10代の読書のきっかけに

タウンニュース

「推し本」を並べた金沢高図書委員などの生徒と司書ら

横浜市中央図書館=西区=は市立高校連携展示「ハマの高校生・先生の推し本!」を初開催している。第1弾の担当は金沢高校=金沢区瀬戸。同校図書委員による小冊子「カナイチ。」掲載本や図書委員による「ひと箱図書館」で「推し本」を展示している。

同館では過去に職員のおすすめ本の展示はあったが、高校生による展示は初めて。読書量が減りがちなティーン世代に、本に触れる機会を提供する狙いで企画された。

展示場所は、2年前のリニューアル以来、使用されずにいた同館地下1階の「交流と学びのフロア」の棚。同館職員の雜賀理恵子さんが、自習室として利用されることが多い同フロアでの展示を提案した。雜賀さんは「主に自習室として図書館を利用するティーン世代にも、本に興味を持ってもらいたい」と話す。

独自の小冊子から紹介

第1弾を担当する金沢高の生徒8人は「今日、ときめく本に出会うかも。」をテーマに、おすすめの本について同校の教諭へ取材し作成した小冊子「カナイチ。」に関する展示を企画。過去6年分の掲載本約230冊を、ポップなどを交えて紹介している。雜賀さんによると、同校のように小冊子を本格的に製本している市立高校は珍しいという。図書委員長の小林優姫さん(2年)は「カナイチ。」の活動について「本に興味を持つ良い機会」と話す。

また、同校生徒のおすすめ本を展示する「ひと箱図書館」もあり、自らの「推し本」を展示した石川真帆さん(1年)は「自分が一番好きな本を飾れるのがうれしい」と笑顔。同校司書の鹿島麻実さんは「普段本を読まない生徒にも、読書へのきっかけを与えられたら」と話した。

同校による展示は9月2日(月)まで。9月以降は南高校=港南区=や横浜サイエンスフロンティア高校=鶴見区=など、市内5校が順番に展示を担当する。

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